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国民ID(identification)制度の導入については、IT戦略本部が、2010年5月11日に決定した「新たな情報通信技術戦略」において2013年までに導入するとしている。
・ IT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部)
なお、当研究所の代表である黒田充の共通番号制度に関する見解については、
・拙稿「新旧政権による社会保障カード、及び、番号についての議論に関する考察」『大阪自治体問題研究所研究年報 第13号』、自治体研究社、2010年8月10日
・拙稿「共通番号制の狙いは、『強い社会保障』どころか国民に対する『強い国家』」『日本の論点 2011』文藝春秋編、2010年11月25日発売をご参照下さい。
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IT戦略本部は、高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する施策を迅速かつ重点的に推進するために、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)第25条の規定に基づき、2001年1月22日に内閣に設置された組織(行政機関)。本部長は内閣総理大臣。
自民・公明党政権下では、日本のIT戦略としてe-Japan戦略などを決定した。
民主党政権に変わってからも組織として存続し、2010年5月11日に、新しいIT戦略として「新たな情報通信技術戦略」を決定している。
「新たな情報通信技術戦略」は、「社会保障の安心を高め、税と一体的に運用すべく、電子行政の共通基盤として、官民サービスに汎用可能ないわゆる国民ID制度」の2013年までの導入を盛り込むとともに、これとあわせて第三者機関を創設し、公的ICカードの整理・合理化を行うとともに、民間IDとの連携可能性を検討するとしている。ここで言う「公的ICカード」とは住基カードのことであろう。
なお、「新たな情報通信技術戦略」決定後、国民ID制度については、IT戦略本部企画委員会(「企画委員会の設置について」PDF)のもとに設けられた「電子行政に関するタスクフォース」において具体的な議論が行われている。
III.分野別戦略
1.国民本位の電子行政の実現
(1) 情報通信技術を活用した行政刷新と見える化
【重点施策】
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○ 社会保障の安心を高め、税と一体的に運用すべく、電子行政の共通基盤として、官民サービスに汎用可能ないわゆる国民ID制度の整備を行うとともに、自己に関する情報の活用については、政府及び自治体において、本人が監視・コントロールできる制度及びシステムを整備する。
・・・・・・・・・
【具体的取組】
・・・・・・・・・
iv)国民ID制度の導入と国民による行政監視の仕組みの整備
社会保障・税の共通番号の検討と整合性を図りつつ、個人情報保護を確保し府省・地方自治体間のデータ連携を可能とする電子行政の共通基盤として、2013年までに国民ID制度を導入する。
併せて、行政機関による運用やアクセスの状況を監視する第三者機関の創設、公的ICカードの整理・合理化を行う。また、インターネットを通じて利便性の高いサービスを提供するため、民間IDとの連携可能性を検討する。
さらに、各種の行政手続の申請等に際して、既に行政機関が保有している情報については、原則として記載・添付が不要となるよう行政機関における適切な情報の活用を推進するとともに、行政機関が保有する自己に関する情報について、国民が内容を確認できる仕組みを整備する。【内閣官房、総務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省等】
短期(2010年、2011年)
○国民ID 制度の検討体制を構築し、サービスの利用目的、利用者の範囲、接続対象範囲、情報の内容、利用手段等を明確化する。
○民間ID 利活用を実現する官と民との間のインターフェース実証実験を踏まえた行政情報システムとの連携可能性を検討する。
○国民ID 制度における付番方法等の実現条件を整理するとともに、国民ID 制度の在り方を検討する機関を明確化する。
○個人情報保護に関して自己情報を確認できる仕組み等を検討するとともに、監視等を行う第三者機関の在り方を明確化する。
厚生労働省:実証事業を踏まえ、公的IC カードの要件等の課題を整理
総務省:行政業務システムと民間事業者との連携に係る実証実験、制度的課題等の整理
経済産業省:官民連携した行政サービスモデルシステムの構築、運用
文部科学省:研究者の業績や略歴等を繰り返し審査に活用できるよう、次期e-Radの設計・開発を実施
内閣官房、関係府省:タスクフォースを立ち上げ、国民ID 制度に関するサービス要件、実現条件の整理
中期(2012年、2013年)
○国民ID 制度や第三者機関の設置等に関する制度設計、関連法令の整備を行う。
○公的IC カードの整理・合理化を検討する。
○国民ID 制度に関するシステム要件の整理を行うとともに、システム設計、構築に着手し、第三者機関の設立準備を開始する。
内閣官房、関係府省:国民ID 制度の制度設計やシステム設計に着手、第三者機関の設立準備を開始、公的IC カードの整理・合理化に向けての検討を実施
文部科学省:次期e-Rad 運用開始
長期(2014年〜2020年)
○国民ID 制度のサービス提供を開始する。
○2020 年までに、50%以上の自治体において、条例改正を実施し、公平で利便性が高い電子行政を実現する。
内閣官房、関係府省:国民ID 制度運用開始
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from 2011.1.16