現在のところ開設日不明(「あなたは1997年8月1日から○○人目のお客様です」とありますから多分その頃でしょう)ですが、どうやら最近リニューアルしたようです。
まずフロントページですが、低通信速度の訪問者を押し返そうと言う意図か、4つの巨大な画像(合計約150kb)が使われています。東京都を見習えとは言いませんが、せめて豊中市ぐらいは参考にしてください。
このフロントページから、「日本語ページ」と「英語ページ」に別れた「index」(目次と日本語を添えましょう)に行くことができます。まず「日本語ページ」をクリックしてみます。表示された「index」は、中々良くできており、ホームページの全体像が一度に把握できます。ただ、「ようこそ枚方市へ」などの小見出しに、リンクが設定されているところと、されていないところがあり、違いが一見ではわからないのが難点です。また「市議会」は全くリンクが張られていませんが、工事中なのでしょうか(市議会情報は不充分ながら一応あります)。
・・・・後日談
本批評を掲載した直後に、枚方市にリンクを張った旨を伝えるEメールを送ったところ、ホームページ担当の職員さんから、折り返し返事をいただきました。ほとんどの自治体からは返事が返ってこない中で、あまりにも速やかな対応なので正直びっくりしました。私は、この批評文の一番下のところで、「ご意見・ご感想」のページに「原則として回答はいたしかねます」との記述があることに対し、「聞きおく」体質が染み付いていると指摘しました。しかしながら、枚方市からのメールによれば「メールでのご質問についてもできるだけお答えするようにしております」とのことです。この言葉は、私への返事の速やかさから見て、決して大袈裟ではないと思います。こうした職員がいる枚方市役所は中々たいしたものです。
さて、このメールの中で、上記の件について、次のように回答を頂きましたので一部掲載させていただきます。
本年度は、地方選挙があり本市においても市長と市議会の選挙がありましたので、市議会の情報は、市議会議員のメンバーも代わりましたので、議長等が決定するまでリンクを切っております。
「なるほど、わかりました」と言うところですが、できればホームページに、そのことを記していただきたかったですね。
では情報の中身ですが、まず行政運営における基本的情報である財政、例規、計画の情報が提供されているかどうか見てみます。財政についてはどうでしょう。「各種統計」に「平成11年度当初予算」「平成10年度当初予算」がありますが、どちらも各会計別当初予算額と円グラフ付きの一般会計の款別当初予算額の数値表のみで、詳しい内訳などはありません。また決算や財政状況は全く掲載されていません。これでは広報紙以下であり、情報公開とは程遠いレベルだと言わざるを得ません。なお、「まちづくり」のところに「市政運営の方針(要旨)」がありますが、こちらはまだ平成10年度のままです。平成11年度については、この3月議会で明らかにしたはずです。更新は、まだ先でしょうか。
こちらも前述の枚方市からのメールによりますと、
また、市長の市政運営の方針(11年度はありません。)は、6月市議会で所信表明がされますので、それを掲載する予定ですのでよろしくお願いいたします。
とのことです。こちらは、私の失敗です。元自治体職員として、言われるまでもなく気がつくべきでした。スミマセン \(- -;)
と言いつつ、一般の市民には、この理屈はわかりませんよね。ぜひ説明をホームページのどこかに掲載していただきたいですね。
次に、例規ですが、「index」に「条例」という項目が特別に設けられています。こうした項目を設けている点は評価できますが、中身は最近施行された7条例のみと寂しい限りです。なぜ、この7条例を掲載しているのか、今後増やしていくつもりなのかなど、説明が欲しいですね。また、テキストファイルでダウンロードできるようにもすべきでしょう(住民の利便を考えれば、インターネットエキスプローラなどのブラウザのファイル保存でテキスト形式を選択すれば良いというものではないと思います)。またもう一点、残念なのは、これらの条例と制度の説明文との間に相互リンクが張られていない点です。例えば情報公開条例の条文と情報公開制度の説明ページとの間にです。もう一工夫必要でしょう。
行政計画関係は、「まちづくり」のところにいくつか掲載されています。「総合計画リーディング・プラン」は、1994年に策定された第2期基本計画の中の「まちづくりリーディング・プラン」の説明のようですが、大雑把で正直中身はよくわかりません。「枚方市総合計画第2期基本計画書は、市役所別館6F企画政策課で貸出しています」との説明は良いのですが、できればホームページで見ることができるようにしていただきたいものです。また「第2期基本計画」とか「リーディング・プラン」そのものの説明、誰が、いつ、どのように決めたのか、計画に拘束力はあるのかなども、一般の住民にも分かるようにつけて欲しいですね。他にも「歴史街道モデル事業」等の説明もありますが、どうして何処でも「行政計画(まちづくり)=ものづくり(建設事業)」なのでしょうか。結局、我が土建屋国家日本では、住民を暮らしやすくする「制度づくり」、「人づくり」は、経常経費の増を伴い、財政の硬直化が進む(建設費が捻出できなくなる)から駄目ということでしょう (;_;)
では次に「index」に沿って他の情報についても見ていきましょう。まず「ようこそ枚方市へ」には、自治体ホームページ定番の「市長あいさつ」とともに「市長のノートブック」(月2回発行の広報紙から転載)なるものがあります。池田市と似ていますが、あちらは毎日、こちらは月2回ながら97年7月1日号以来のバックナンバーもありというところです。こういうのは流行でしょうか。市長が住民に考えを示すためにホームページを利用するのは良いことですが、住民側からの意見を述べる場が、保障されていないのは残念です。一方的に情報を流す従来型の広報から脱却し、インターネットのもつ双方向性を生かす工夫が必要でしょう。
「ひらかた」って? は、いわゆる市勢概要です。110KBもの巨大な「ひらかたマップ」は「ひらかた八景」と「愛称道路」、それに文化財の所在地を知らせるためのものです。どうして公共施設はほとんど載っていない(載っていても施設案内とのリンクもない)のでしょう。理解に苦しみます。「枚方市への交通アクセス」に、何処かの市町村から公費でやってくる視察の職員や議員さんのために関空や新大阪駅からの経路を載せるのも良いでしょうが、豊中市のように地元の住民が役立つような交通情報(公共施設へのバスや電車の経路とか時刻表とか)も載せるべきではないでしょうか。
「情報あれこれ」の情報公開制度と個人情報保護制度の説明には前述したように条例とのリンクはありませんし、また請求窓口である「情報公開コーナー」とのリンクもありません。「介護保険について」は、デザインが悪く読みづらく、肝心の中身も枚方市独自のものがなく面白くないですね。こうした情報は種本(厚生省作成?)を基に作っているのか、何処とも内容が良く似ています。例えばこの枚方市の「介護保険Q&A」と大東市の「介護保険Q&A 」は設問、回答とも一字一句同じものがいくつかあります。ひょっとすると......厚生省が掲載しろと指導していたりして \(- -;)
窓口と施設案内の「べんり帳」は、情報量が多く、中身が充実している上、「目次で検索」、「たとえばこんなとき・・・で検索」、「ライフサイクルで見る便利帳で検索」、「索引で検索」の4つの切り口から情報を探せるように、たいへんよく考えて作られており便利です。他の自治体も参考にすべきではないでしょうか。ただ、少し気になったのは、一つは、広報についての案内はあるものの、広報紙のバックナンバーがない点です。広報紙から転載された「市長のノートブック」は、97年7月1日号以来のバックナンバーがあるのに広報紙そのものはないと言うのは、やっぱり引っかかりますね。
二つ目には、「緊急のとき」という項目が「目次で検索」にしかない点です。「たとえばこんなとき・・・で検索」に「日曜日・祝日、年末年始、土曜日夜間の急病のとき」という項目を付け加えたらいかがでしょう。とは言うものの、「index」の「インフォメーション」にあるからまあいいかなぁ (^_^;)
「施設案内」もなかなか内容が豊かです。ただ細かいことを言うようですが、各施設の電話番号の前に書かれている「TEL」は、確か機種依存文字(MS-WINDOWSの文字)ですので文字化けを避けるために使わない方が良いのでは。「施設の所在地と電話・FAX番号」は番号を載せるだけでなく、各施設の関連情報にリンクが張られている点が評価できます。
「心ときめく街」は何でしょう。郷土の歴史と文化財の紹介プラス観光案内?ってところでしょうか。「宿場町枚方を考える会」協力の「枚方宿」関係の情報が充実しており、薄学な私にとって勉強になります。この「考える会」はホームページに掲載する以前からきっと活動されているのでしょうね。こういう基礎があってこそ面白いページができるのではないでしょうか。付け焼き刃に観光情報や歴史情報を掻き集めて載せているようではダメでしょう。
「各種統計」は、「町名別性別人口世帯数表」など人口主体であまり見るべきものはありません。「数字で見る市民の一日」は面白いのですが、画像だらけで重たいのが難点です。
「ちょっとおしらせ」は、悪名高き「地域振興券」の情報のみです。分類のしようがないので、わざわざ「ちょっとおしらせ」の項目を設けたのかもしれませんが、1999年9月末もって、めでたく天下の愚策とともに消失ってところでしょうか (^_^;)
「インフォメーション」は雑多な案内で、来年の3月の行事予定まで載っている「イベント(枚方市文化振興事業団)」を除けば、「べんり帳」へのリンク集のようになっています。ところで「インフォメーション」って不思議なカタカナ英語ですね。 information 本来の「通知」とか「情報」の意味でいくと、枚方市のホームページ全体が information では? \(- -;)
「英語ページ」は、世界の何処かにいるであろう枚方市に興味を持つ英語の読める人達に情報を伝えるもの(このパターンの自治体がほとんど 一例 羽曳野市)だけでなく、枚方市に現に住んでいるか、これから住もうとしている英語は読めるが日本語はダメな人達への情報提供ともなっています。特に、” Living Information ”は秀逸です。”Smiling” が communication にとってもっとも大切だなどとと記した日本の Customs
(習慣)や、extraordinary high cost のため house or condominium を手に入れるのは困難であるとか、畳の枚数による部屋の大きさの表現の説明まで記した Housing(家の探し方)、電気・ガス・水道・下水道・電話の申し込みや支払、ものを失ったときの届け出方法の”Lost and Found”など掲載されています。さすが関西外国語大学の地元ですね(関係ないかぁ ^^;)。また、いざと言うとき、本当に役に立つのかどうかわかりませんが、”Police (emergency calls) ”のページは面白いですね。ページを印刷して電話の横にでも張っておけば良いのでは。こうした情報の種本なのでしょうか、”Hirakata International Association”の発行する”Discover Hirakata: The Guide”の紹介もあります。市役所や支所で自由にコピーできるようです。”HABIKINO〜Scenic and Historic Spots in Habikino City〜”という写真集(たった48ページで、なんと!! 3000円もする)を発行している羽曳野市とはかなり違いますね。
全体を通じて操作性には、次の3点を除いて特に問題はありません。一つは巨大な画像ファイルがあっちこっちに使われている点。もう少し低通信速度の閲覧者に配慮すべきでしょう。二つには、「べんり帳」がフレーム処理されていますが、フレーム未対応のブラウザだと、このままでは情報を見るのが困難なようです。フレーム処理については堺市を参考にして改善すべきです。三つめには、更新情報がない点です。何度も訪れてもらいたいと思うのなら、何処が更新されたのかわかるようにすべきでしょう。
最後に、気になる住民と市役所との双方向性の点ですが、市役所のEメールアドレスの表記は何処にもありません。「ご意見・ご感想」にはメール送信用のフォームがあり、ご丁寧に「送信できなかった方はメールにてご意見をお寄せください」とまで書いてあるのにです。確かにマイクロソフト・インターネットエキスプローラやネットスケープナビゲータでは、<A HREF="mailto:[email protected]">と<A>で挟まれた文字(ここでは「送信できなかった方はメールにてご意見をお寄せください」)をクリックすると電子メールソフトが立ち上がりますが、全てのブラウザがそうなるとは限りません。またこれらのブラウザでも、設定が上手く行なわれていなければ立ち上がりません。自治体のホームページにEメールアドレスの表記は常識でしょう。
またホームページに対する意見・感想・アイデアのみ求めているのも、感心しません。市の行政に対する意見や質問はどうして駄目なのでしょう。また「原則として回答はいたしかねます」では、住民からの発信に対する行政側の対応は期待できません。枚方市役所には「自分の言いたいことは言うが、住民が聞きたいことには答えない」というお上の「聞きおく」体質が染み付いているようです。またまた代官所を発見した思いです。
さらに、この送信用フォームに一言。どうして電話番号や住所の欄があるのに、Eメールのアドレスを書く欄はないのでしょうか。これまた理解に苦しみます。はじめから返事する気がないからかなぁ \(- -;)