自治体ホームページウォッチング  独断批評−大阪編
池田市  当初掲載 99年3月16日  最終更新 99年6月25日 戻る

 99年6月25日の Watching に基づき一部コメントを訂正しました。

 1996年8月30日に開設された比較的古くからある、大阪では、最も情報量の多い自治体ホームページの一つです。
 情報の中身ですが、まず行政運営における基本的情報である例規、計画、財政の情報が提供されているかどうか見てみますと、「最近制定された主な条例、計画等」というページがあり、このページから、行財政みなおし推進計画、テレトピア計画(概要)、障害者計画(概要)の情報を得ることができます。また、99年度よりスタートした新しい総合計画に関しては、総合計画審議会(全体会)議事概要、総合計画審議会の各部会の議事概要などの情報を得ることができます。また、最近のものだけと限定されていますが、五月山景観保全条例、情報公開条例、エンゼル祝金条例、行政手続条例、総合福祉条例の全文も容易に入手することができます。なお、98年9月10日の市議会で可決された新しい「池田市総合計画」の全文は、フロントページ左の<新着情報>から、ワンクリックで入手できます。
 また財政については、フロントページの左右のフレームのどちらからでも「平成11年度施政方針及び予算概要」、「平成11年度施政ならびに予算編成方針全文」をワンクリックで見ることができます。また、「最近制定された主な条例、計画等」ページからも「平成11年度施政ならびに予算編成方針全文」を見ることができます。さらに、決算状況についても、広報「いけだ」1997.12.15号よりの抜粋ですが、「池田市の台所」として掲載されている点が評価できます。
 また、統一地方選挙後の99年6月議会での市長の所信表明も<新着情報>として全文掲載されています。
 以上の他にはどのような情報が掲示されているのでしょうか。まず、広報紙については、バックナンバーが、広報紙そのままではなく、特集記事を載せるという形で、1998年4月号以降掲載されています。ただ、欲を言えば、この広報紙の各記事と、ホームページの情報の間に相互のリンクが張られていればもっと便利だと思います。例えば、介護保険制度を特集した1998年8月1日号と福祉のページとの間になどです。
 「統計情報」はフロントページ左フレームからワンクリックで行けるようになっています。内容は「町丁別世帯数・人口」など人口統計が中心で、あまり面白くありません。
 市議会のページは、各委員会の委員構成や議会日程、市議会だより(現在収録されているのは、直近の2号のみ)などが掲載されており結構充実しています。特に市議会だよりは、議員(会派名を明記)の質問と市当局の答弁が、Q&A形式で載っており読みごたえがあります。
 公共施設の案内は、ごく簡単なものもありますが、スポーツ施設などは中々充実しています。また図書館のページでは、新着だけですがインターネットで蔵書検索ができます(大阪の公立図書館では多分唯一)。さらに、市立池田病院の案内からは、池田病院独自のホームページ(公立病院独自のホームページは、大阪府下では、大阪府立の府立病院(大阪市住吉区)、羽曳野病院、成人病センターぐらいではないでしょうか)へのリンクが張られていますが、これがとても詳しく、住民の役に立ちそうな本格的なホームページです(後日、詳しくウォッチングし別途批評したいと思います)。
 英語表記のページは、他所の自治体でよくあるような地球の上の何処かに存在するであろう○○市に興味を持つ外国人に対して、市勢概要(もしくは中途半端な観光情報)を提供する様な不思議なものとは違い、日本語はわからないが、英語なら読める住民に対して情報を提供しようというものです。情報は日本語表記と並べて書かれており、本当に困っている住民には役に立ちそうなページです。内容は、まだまだごく簡単なものですが、枚方市のように更なる充実を期待したいものです。
 この他にも、各部(局)の主な事務内容、各種手続の案内、年間の歳時記と毎月更新される「今月のこよみ」からなるイベント情報、「いけだの遊悠マップ」と名づけた有名な五月山公園などの名所旧蹟紹介もありと、とにかく盛りだくさんです。
 変わったものとしては「原則として土・日、祝日を除いて毎日発信の予定」という「市長とびある記」が、よくある通り一遍のあいさつなどではなく、市長の本音(?)がかいま見えて、なかなかおもしろいです(バックナンバーも、ほんの少しだけあります)。池田市は、第三セクター(メンバーの民間企業はそうそうたるものです)でインターネットプロバイダー事業とCATV事業を行なっている(ケーブルテレビ回線を使ったインターネットサービスも99年4月から開始)だけあって、リアルプレーヤーを使った音声による市長のあいさつというものもあります(同じリアルプレーヤーを使ったものとして「池田市の紹介映像」というものがフロントページの左フレームにあります)。中身は更新しているようですが、時期は良く分かりません(毎月1回かな?)。
 さてこの様に、池田市のホームページは情報公開、提供という点から見てたいへん優れたものです。しかしながら、残念なことは、どこにどんな情報があるのかわかりにくく、ホームページの全体像が把握しにくい点です。せっかく、フロントページに、全体の目次が設けられているにもかかわらず、左右のフレームとも INDEX で一見どう使い分けたら良いのか、わかりにくくなっているのがその原因の一つではないかと思われます。
 左フレームは、主として新着情報ということかもしれませんが、新着ではないものもあります。また、左フレームだけにあって右フレームにはないものもあります。特に<新着情報>としてあげられているものは、右にないものが多いようです。例えば「各部(局)の主な事務内容」は右のフレームの中にはありません。ホームページにおいて、一般に新着情報として掲載される事項は、新しくホームページに追加された事項です。新しく加わった事項は、新着情報にもリンクはあるが、本来の目次にもリンクが当然なければなりません。したがって、池田市のホームページでも「各部(局)の主な事務内容」のような新着情報は、右のフレーム(広報新着情報のある箱が適当かな)にもなければならないわけです。
 新着情報の扱いをどうするにしても、元々、このフロントページは、内容が盛りだくさん過ぎます。新着情報を残すなら全体の目次は別のページにする。またはその逆を行う。さらに、下の方にある<<<池田市ってどんなところ?>>>や、左フレームの外部へのリンク集は、別のページに設けるなど、思い切った整理が必要でしょう。なお、新着情報の表示の仕方については、岸和田市がたいへん参考になります。
 また、赤いバックボタンを押すと、関連性の分からない広報新着情報のページへ飛んでしまうページもあるようです。今後、膨らんだホームページの操作性を向上させるため、各ページ間のリンクの整理も必要でしょう。
 ホームページで提供する情報の量が多くなればなるほど、訪問者が容易に必要な情報が得られるように、どうページを整理するか、またどう操作性を向上させるかは、たいへん難しい問題になると思います。しかしながら、これだけ優れたホームページを作り上げてきた池田市なのですから、こうした難しい問題をも突破し、ぜひ使いやすいホームページづくりへと頑張って欲しいものです。

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