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久しぶりに訪れたところ、多少、内容が変わっている部分がありましたので、コメントのリニューアルをしました。
1996年6月に開設された伝統そのままに情報公開とは程遠い、旧態依然としたホームページです。
行政運営における基本的情報である財政(統計は除く)、例規、計画などの情報は、全く掲載されておらず、広報紙のバックナンバーも、窓口案内や業務案内もありません。
ただし、以前なかった統計情報は、「羽曳野市統計書 平成10年版」がHTML版とExcel版で公開されるようになり大きく改善されました。
まず、フロントページから見ていきますが、これがたいへん変わっています。「タケル君 たちばな姫」の巨大な画像とメニューボタン、アクセスカウンター、英語ページへのリンクが用意されているたげです。どこにも羽曳野市のホームページであると書かれていません。<TITLE>タグに「ようこそはびきのへ!」と書かれていることで、ようやく羽曳野市のページだとわかります。
また、「タケル君 たちばな姫」の巨大な画像だけでなく、メニューのボタン画像にもALT属性が書かれていませんから、完全に表示されるまで、それがメニューボタンであることすらわかりません。見てくれの良い表紙を付けたいのはわからないでもないですが、訪問者の立場に立てば、羽曳野市のホームページであることを明示し、その上、メニュー(目次)そのものをフロントページに用意した方が親切ではないかと思います。
では、メニューのボタンをクリックしてみましょう。するとフレーム機能を使って3つに分割された画面が表示されます。非常に操作しやすそうに見えますが、フレーム機能のないブラウザで訪れると<NOFRAMES>タグが書かれていないため全く何も表示されません。フロントページを見ておしまい、正に門前払いです。
しかし、これは簡単に改善できます。フロントページのメニューのボタンからリンクの張られたファイル「basic.html」の<FRAMESET>と</FRAMESET>の間に、<NOFRAMES>タグを使って次のように書き加えればOKです。
<NOFRAMES> フレームに対応していないブラウザをご利用の方は、 <A HREF="contents.html">メニュー</A>から お入りください。 </NOFRAMES>
こうすると、フレーム機能のないブラウザでメニューボタンをクリックした場合、
フレームに対応していないブラウザをご利用の方は、 メニューからお入りください。
と表示されます。そして、この「メニュー」の文字をクリックすれば、フレーム機能を使わずにメニュー画面(右のフレーム部分)だけが表示されます。ここから開いていく各ページには、幸い目次が既に付けられていますので、フレーム機能のないブラウザでも、ほとんどのページは閲覧可能でしょう。目出度し目出度しです。
では、このメニュー画面にしたがって、ホームページの内容を見ていきましょう。
まず、「はびきののニュースやできごとを紹介してい」るという「トピック」です。クリックすると突然不気味な絵が表示され(実際にはサイズが大きいので突然ではありませんが)、ビックリするかも知れません。しかし、別に怪しげなホームページに迷い込んだわけではありません。これでも自治体のホームページの一部です。単に趣味が悪いだけです。
で、肝心の内容は「郵便局で住民票や印鑑証明書がとれます」、「羽曳野市統計書 平成10年版」、「濱坂幸代『あかりの四季』展」、「いちじくデザートはびきの」、「ペットトイレで街を美しく」と雑多です。たいした情報量でないため分類することもなく、色々な情報を一括りにしているのかもしれませんが、利用者側から見ると使い勝手が悪いように感じます。今後、提供情報を充実していこうと考えているなら、「トピック」というよく意味のわからないカタカナ英語(topic 話題、見出しの意)ではなく、行事案内、窓口・業務案内、統計情報など中身に応じて、わかりやすく分類・整理すべきでしょう。ところで、何故メニューには「Topics of Habikino City」と英語で表示してあるのでしょう。中味は全文日本語なのに、理解に苦しみます。
さて、この「トピック」の中で注目すべきは、やはり「羽曳野市統計書 平成10年版」でしょう。統計データは、データを住民が再利用することを考慮し、HTML版だけでなくExcel版でも提供されています。とにかく膨大な情報量です。しかし、利用上の注意点や、所管課(問い合せ先)、印刷物の「羽曳野市統計書 平成10年版」と差異があるのかなど統計書そのものに関する説明がないなど問題点もあります。また、11年版が出された時に10年版は削除するのか、それともホームページ上に蓄積していくのか、今のところ不明です。が、どちらにしても、こういう基本的な情報をホームページで提供しようという羽曳野市の姿勢は評価して良いと思います。
「羽曳野市とは?」の副題の付けられた「アクセス」は、「羽曳野市役所までの主な交通アクセスと情報を紹介してい」るとのことですが、実際は、ごく簡単な市勢概要と何故か詳しい市役所までの交通案内です。この交通案内は、関西空港や新大阪駅からの案内など市外から羽曳野市役所を訪れる人の為のようです。しかし、こうした情報を必要とする人は、羽曳野市役所に視察にやって来る議員や役人を除けば、どれだけいるのでしょうか。同じ交通案内を載せるなら、住民向けに、公共施設への案内図や豊中市のようにバスなどの公共交通の案内を載せるべきでしょう。その方がはるかに需要は大きいのではないでしょうか。
「市長」は、これも何故か「Mayor of Habikino」と英語の副題がつけられていますが、音声も聞けるという市長のあいさつです。市長は、このあいさつの中で「歴史とロマンあふれる“古きはびきの”と新世紀に向けた“新しきはびきの”をご紹介します」
としています。これは、羽曳野市のホームページは、住民に向けたものではなく、羽曳野のことをよく知らない羽曳野外の人達に羽曳野を紹介するために開設されたものであることの表明でしょう。こうした市長――市長にこういう考えを持たせた職員も含む――の考えが、羽曳野市のホームページを開設後3年以上経った今でも、世界のどこかに住んでいるであろう羽曳野市に興味を抱いている奇特な人達に対する「紹介」を中心とした典型的な古いタイプの自治体ホームページに終始させる原因となっているようです。日本語のページにもかかわらず英語を並べたり、関西新空港や新大阪駅からの案内や、後で述べる「英語表記のページ」の掲載をしたりするのは、正にこうした考えの現れでしょう。なお、この市長様のありがたい音声ファイルのサイズは390Kbもありますが、このファイルサイズを無駄と考えるか否かは、市長様への信仰の度合いに関係するのでしょう。
ヤマトタケルノミコトの「白鳥伝説」は、郷土の歴史紹介で面白いのですが、全面的に画像(約9.5〜40.7Kb)にする必要性があるのか疑問が残ります。文章を縦書きにして雰囲気を出したいからかもしれませんが、家庭で電話回線を使って見ている普通の住民にとっては、画像が現われるまでの待ち時間は苦痛でしょう。ちなみに、同じテーマの英語表記のページでは、当然文章は横書きなのでテキストで提供され、画像は挿し絵としてのみ使用されておりファイルサイズは比較的小さくなっています。
「はびきのミステリーツアー」は、翠鳥園遺跡と同遺跡公園の案内です。中身は悪くはないのですが、いくら読んでも何がミステリー(謎、不思議)なのか、具体的にわかりません。どうも中身と表題があっていないように思います。また、折角の遺跡公園の紹介なのに地図が、街路の複雑さに比べて簡単すぎます。これでは、遺跡公園に行きたくて、はじめて羽曳野市を訪れる考古学ファンは中々現地に着けないでしょう。関空から市役所への地図まで、熱心に載せていることと矛盾しますねぇ。市役所へ行きたい人より、旧石器時代の大遺跡を訪れたい人の方がはるかに多いと思いますが。
また、「はびきのミステリーツアー」のページの下の方にある変な字体の「BACK NUMBER」(ここも英語)をクリックすると、市内の史跡などを紹介した「BACK NUMBER」が現れます。しかし、この変な字体の「BACK NUMBER」の文字が、「BACK NUMBER」へのリンクになっていることは直ぐにはわかりません。おそらく、これが「はびきのミステリーツアー」における最大のミステリーなのでしょう。
冗談はさて置き、「BACK NUMBER」の各ページには画像がたくさん使われているのですが、デザインに凝り過ぎて見づらいものとなっています。中身は悪くないだけに、残念ですね。ところで、このミステリーツアーの「表紙」の表題にある Jardin des paléolithiques
ってどういう意味でしょうか。英語ではないと思うのですが、浅学な私には読めません。
「はびきのQ&A」は、「はびきのに聞いてみたい、あんなことこんなことに対して、お答えしています」というコーナーです。次の「はびきのに対するメッセージや、その他いろいろなメッセージをメールで送ってください」という「メールステーション」と対になっているようです。
住民から送られたメールを行政内部で、どのように処理しているのかは、ホームページから窺い知ることはできませんが、こういう形態を取っていること自体は評価できます。ただし、今のところ、「はびきのQ&A」には質問が2つしか掲載されていませんし、何時質問があり、何時答えたのかも書いていません。また、何故か行政側のEメールアドレスが、「メールステーション」だけでなく、フロントページも含め、どこにも表記されていません。メールを送るフォームがあるから要らないと考えているのかもしれませんが、全てのブラウザでフォームが正しく動くとは限りません。アドレスが書いてなければ送ることができない場合も当然あります。また、地方自治体のような公的団体がアドレスを自らのホームページに表記するのも常識でしょう。さらに厳しく言うなら、フォームに、E-mailの記入欄を設けておきながら、自らのアドレスを明らかにしないのは、非常識の極みでしょう。
ところで「はびきのQ&A」のページの一番下に書いてある「はびきのへのちかみち」って、どういう意味でしょうか?
「リンク集」には、公的機関へのリンクだけでなく個人のホームページへもリンクが張られています。しかし、どういう基準で掲載しているのか、どうすれば掲載してもらえるのかといった説明はありません。また、府下自治体へ中途半端にリンクが張られている上、検索サイトへのリンク(「NTT DIRECTORY」へのリンクは切れていますよ !! 今は「OCN navi」《 http://navi.ocn.ne.jp/ 》に変わってますよ)もあり、ちょっと変わっています。
ところで、羽曳野市のホームページには、大阪府下の自治体では珍しく立派な英語表記のページがあります。
現在、大阪府下で英語表記のページを持っているのは、他には大阪府、大阪市(英語だけでなく中国語、韓国・朝鮮語、フランス語も)、池田市(住民向けのごく簡単な Information のみ)、枚方市、堺市、泉佐野市、吹田市、柏原市ぐらいではないでしょうか。・・・・抜けていたらスミマセン。
これまでの私の調査によると、自治体における英語表記のページには、大きく分けて2種類あるようです。一つは、市勢概要などを英訳した世界のどこかにいるであろう○○市に興味をもった奇特な人に対するページです。もう一つは、日本語は読めないが、英語は理解できる住民(これから住民になろうという人も含めて)に向けた生活情報の提供のためのページです。前者の典型は、堺市や柏原市であり、後者の典型は、枚方市や吹田市です。
この羽曳野市のページは、情報弱者になりがちな日本語は読めないが、英語は読める住民(在日外国人など)に向けての情報提供ではないようです。住民向けには「YOU CAN GET YOUR RESIDENT CARD OR CERTIFICATE OF SEAL IMPRESSION EVEN ON SATURDAYS OR SUNDAYS.」(外国人登録済証明書と印鑑証明書を土日でも受け取ることができる・・・・古市郵便局にも自動交付機を設けたとの新しい記事ではなく古いものです)と、「CITY COMFORTABLE TO LIVE IN WITH NO MORE TROUBLES WITH DUNG POLLUTION OF PETS」(市役所によるペット用のトイレ設置)の記事があるだけです。英語は読める住民(または、これから住民になる人)向けに本気で作っている枚方市の「Living Information」のページとはかなり趣旨が違います。むしろ外国に住んでいる英語を読める人向けのようです。と言っても羽曳野市は世界的な観光地ではありません(日本国内と限定してもおよそ観光地とは言えません)。
どうやら、羽曳野市役所は「インターネット=世界への情報発信」の誤解、亡霊にとりつかれているようです。羽曳野市のホームページが、インターネット経由でいくら世界のコンピュータにつながっていても、コンピュータを操作する人が、あらかじめ羽曳野市に興味を持っていなければ、ホームページを見に来るはずがありません。羽曳野市に興味を持たない人が、偶然、羽曳野市のホームページを見つけ、今まで全く知らなかったにもかかわらず羽曳野市のファンになることなど、空から隕石が降ってきて当たって死ぬことよりも可能性は低いでしょう。さらに付け加えるなら、英語表記された各ページにタイトルが正しく付けられていない(例えば"sityou_e.html"は、"Mayor of Habikino City"と書くべきでは)ため、このままでは英語圏の検索サイトで検索される可能性は低いと思います。
さらに羽曳野市は英語版ホームページだけでなく「HABIKINO〜Scenic and Historic Spots in Habikino City〜」という写真集(たった48ページで、なんと!! 3000円もする)も発行しているようです。「もっと他に、ちから入れなあかんとこあるやろ」の住民の声が聞こえてきそうです。
「MAYOR OF HABIKINO」と英語表記の市長あいさつもあります。しかし、CONTENTSの「MAYOR OF HABIKINO」に、「You can listen to his voice.」と書かれているにもかかわらず、市長のあいさつは残念ながら日本語です。いや、"word"でも"speech"でもなく"voice"だから、間違いではありませんね。ようするに市長の言葉より、市長の美しい声色を聞けということでしょう。
英語表記ページだけでなく、日本語表記のページでも、”MYSTERY TOUR”や”Mayor of Habikino”など英単語を使いまくるほど、国際化(=亜細亜化ではなく亜米利加化?)を目指している英邁な市長さんですから、ぜひ、全世界の羽曳野ファンに向かって、英語であいさつをしていただけないものでしょうか。
最後に操作性の問題点を述べます。第一にフレームの使用上の問題です。本批評の最初の所で書いたように改善していただければ(英語表記のページも同様に)、羽曳野市のホームページにおけるフレーム使用上の問題点は、一応解決すると思います。繰り返しになりますが、羽曳野市の場合、ブラウザがフレーム機能を上手く処理できなくてもページを渡っていけるように、各ページの一番下にホーム、メニューなどの他のページへのリンクが設けられています。これは操作性の面で、たいへん評価できるやり方です。しかしながら、ここまでやるのなら、逆にフレームを使用する必要はないようにも思えます。
第二に、フロントページの「タケル君 たちばな姫」や、各ページの表題など、ファイルサイズの大きな画像がふんだんに使われおり、見るのに時間がかかるという問題があります。史跡関係の紹介写真や施設の地図など画像にする必要があるものは良いのですが、何故こんなに大きな画像をと思うものもたくさんあります。例えば”Topics of Habikino City”(どうして英語なの?)の割れた卵に新聞らしきものが突き刺さっている(いや逆かな。新聞らしきものが卵の殻を突き破って出てきたのが正解か)という黒い不気味な表題画像は約52Kbもあります。
第三に、こうした大量に使用されている画像のALT属性の問題です。ALT属性が書かれていない画像が多い上に、書かれていても「topic_hyousi.gif」などと間違って使われており、画像を表示しないブラウザや音声ブラウザを利用し、ALT属性を必要とする人達にとっては役に立たないものとなっています。特に各ページの表題に画像を使う場合(私としては、文字で済ませるべきだとは思いますが)は、ALT属性は必ず付けるべきです。私のホームページのリンク集 インターネットのアクセシビリティ(accessibility)などを参考にしていただき、早急に改善をしてもらいたいと思います。
第四に、新着情報、更新情報のページが無い点です。「メニュー」ページの項目の頭に、更新された所については NEW の表記がなされており、更新状況は、一応、わかるようになっています。しかし、具体的にどこをどう更新したのかまではわかりません。またホームページ全体の最終更新日も明示されていません。ホームページ自体たいした情報量が無い上、更新もあまりやるつもりが無いので、当然、何度も訪れる人は、それほどいないであろうという前提に、開設者として立っているのかもしれません。実際、最初に批評文を載せてから9ヶ月経過していますが、統計書が公開されたことを除けば、ほとんど変化はありません。
第五に、タイトルがページの内容を端的に表すものになっていないページ、例えばファイル名をタイトル名にそのまま使うなど、間違った使い方をしているものがたくさんあります。タイトルは音声ブラウザのためだけでなく、検索サイトでも重要な役割を果たしますので、内容がわかるように考えて付けてください。
唯一、操作性の点で評価できるのは、「メニュー」ページが作られており、ホームページの全体像が把握しやすい点です。・・・・情報量が少ないから当たり前か。
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