 | アメリカのデジタル・デバイド |
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- Falling Through the Net: Defining the Digital Divide
1999年7月8日に商務省電気通信情報局(National Telecommunications and Information Administration:NTIA)が、情報格差の拡大について明らかにした報告書(ネットからの転落:情報格差を明確に)です。
報告によれば、年間所得75,000ドル以上の世帯では、それ以下の年収の家庭に比べ、インターネットの利用が20倍以上、コンピュータの所有が9倍以上との格差があるとされています。また、家庭からインターネットにアクセスできる黒人およびヒスパニック系の世帯は、白人世帯の5分の2にとどまっています。さらに居住地域でも格差があり、農村部の低所得層における家庭からのインターネットアクセス状況は、都市部の同レベルの所得層と比べて50%低いことも明らかになりました。
なお、アメリカ政府(THE CLINTON-GORE ADMINISTRATION)は、この報告を受けて、企業がパソコンを寄付したり、パソコン教室をボランティアで開くなどした場合に適用される今後10年間にわたる20億ドルの優遇税制の導入や、新任教員へのコンピューター訓練費用として1億5,000万ドル、貧困地区など1,000カ所のコミュニティー技術センター開設費として1億ドルなどを2001年度予算に計上するなどの対策"THE CLINTON-GORE AGENDA FOR CREATING DIGITAL OPPORTUNITY "を2000年2月2日に発表しています。ゴア副大統領の大統領選対策(internet and technology : Agenda)の匂いもしますが、格差解消の対策としての効果は期待できるでしょう。
情報格差の現状も把握せず(把握しようとせず)、何ら具体的な対策も示せない(示すつもりもない)どこかの蜃気楼政府よりも、遥かにマシですね。
- 依然多いネット否定派――米調査
Pew Internet & American Life Projectが、9月21日に発表した調査報告" Who's Not Online: 57% of those without Internet access say they do not plan to log on "をもとにした2000年9月25日付「ZDNN」の記事です。
同記事によれば、「アメリカの成人人口の半数にあたる9400万人は,まだインターネット接続を持っていない。加えて,現在インターネットを使っていない人のうち57%が,今後も使うつもりがないと答えている。・・・・(引用者略)・・・・この調査ではまた,米国民の38%にあたる7000万人が,コンピュータを全く使っていないという結果も出している」そうです。
また、デジタル・デバイドについては、「白人の50%はインターネットにアクセスしているが,これが黒人では36%,ヒスパニック系では44%になっている。このような差が生じている最大の原因は,依然として教育と収入だ。収入が7万5000ドル以上の世帯では,インターネットアクセスと皮膚の色とはあまり関係がない。収入がこのレベルになると,白人家庭の78%,ヒスパニック系家庭の79%,黒人家庭の69%がインターネットにアクセスしている。収入が3万ドル未満の世帯では,白人家庭の68%,黒人家庭の75%,ヒスパニック系家庭の74%が無関心派になる。一方,同調査によれば,大卒者の75%がネット接続を持っているのに対し,高卒者では34%となっている」としています。
- Gartner's Digital Divide Report: 50 percent of U.S. Households Now Have Internet Access
アメリカの調査会社Gartner Groupが行なった「デジタル・デバイドと米国社会に関する調査」の結果です。2000年10月2日に発表されました。
同調査は、現在、アメリカの家庭の50%がインターネットに接続しており、2005年にはその比率は75%にまで増加するとしながらも、依然としてデジタル・デバイドが存在が存在するとしています。
そして、格差に関わる問題点として次ぎの三点を指摘しています。一つは家庭からのインターネットへのアクセスです。インターネットの普及率は、世帯収入や教育水準といった社会的経済状態によって異なり、最下層で35%、低中流層で53%、中上流層で79%、最上流層で83%となっているとしています。
二つには、広帯域接続に関するものです。広帯域サービスが月額40ドルかかるなら、新たに広帯域接続に関する格差(ブロードバンド・デバイド)が発生する。これは、中上流層はIMAXの映画を楽しめるがその他の層はサイレント映画しか見られないのと同じだとしています。
そして、最後に、インターネットの操作は慣れるまでに時間を要するという、経験による格差の問題をも指摘しています。
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