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2000年4月から、URL(アドレス)と、所管課が企画課から自治推進課に変わる旨のご丁寧なメールを富田林市市長公室自治推進課よりいただきましたので、これを機会に、批評文のリニューアルを行いました。
フロントページの一番下に「ご注意ください」の項目があります。ここに、「2000年4月より、W3Cの推奨するHTML4.0へ、順次転換を進めています。」と書かれています。HTMLの仕様など関係なく見てくればかり考えてホームページを作成している自治体が多い中で、こうした姿勢には感心させられます。委託業者への丸投げではなく、職員自身が、ホームページを作成していることから、こうした姿勢が生まれてくるのだと思います。
また、富田林市のホームページ担当者の方も、当然ご存知だとは思いますが、W3Cは、Web Content Accessibility Guidelines 1.0も示していますので、こちらにも準拠されたホームページづくりがすすめられるであろうことを期待いたします。詳しくは、当ホームページの「リンク集 インターネットのアクセシビリティ(accessibility)」をご覧ください。
なお、2000年4月から順次転換ということですから、この批評文も直ぐに実態と合わなくなるかもしれません。その辺は、読者のみなさん、ご容赦願います。
まず、行政運営における基本的情報である財政、例規、計画などについてどのような情報があるか見てみます。財政については、「広報とんだばやし」のバックナンバーとしての情報があるだけです。平成12年3月号に「平成12年度施政方針」が、同4月号に「平成12年度予算 」がPDF形式のファイルで掲載されています。また、特集記事などの一部を保存している「保存箱」にも、「平成9年度決算」(平成10年11月号)、「平成11年度施政方針」(平成11年3月号)、「平成11年度当初予算」(平成11年4月号)が保存されています。ただし、こちらはHTMLファイルです。決算統計を統計集として掲載している自治体も増えて来ていますが、富田林の場合は、「とんだばやしデータブック 」はあるものの決算統計は掲載されていません。
例規関係では、「富田林市情報公開条例」が掲載されているだけです。"だけ"とは書きましたが、情報公開条例を掲載しているところは、まだまだ少数派ですから、これだけでも良い方です。
行政計画関係は、特に見当たりません。
以上のように、行政運営における基本的情報に関しては、まだまだこれからの印象です。今後の奮起を期待したいものです。
さて、フロントページには、「最新情報 2000.5.1」があり、どこが更新されたかわかるようになっています。が、よく見ると、「コンピュータ西暦2000年問題情報」(Javaアップレットが使われているため中々開きませんが、フリーズしたのではと驚かないように)と「市制施行50周年記念事業を開催します」は、下の「富田林市からのお知らせ」、「富田林市をご案内します」のどちらにも存在していませんね。この欄は、いわゆる新着情報ではないようです。ん〜、わかりにくいですね。
また、この中には、簡単な内容ですが「ホームページの更新履歴」もあります。この「更新履歴」を読むと富田林市ホームページの今日までの経過がわかります。すなわち、1998年1月27日に市職員20人により発足した「インターネット研究会」の手で、1998年8月15日から試験公開され、1998年9月1日には市の正式ホームページとして認められ、さらに、1999年4月1日には運営主体が同研究会から市企画課へと移管されました。そして、2000年4月1日には、(ドメインアドレス取得により)URL、メールアドレスと担当課が(自治推進課に)変わったことがわかります。役所で新しい事業がスタートするきっかけには色々なパターンがあります。首長など役所の上層部の意思決定が実務レベルに降りてくるいわゆる「トップダウン」方式とともに、実務レベルから、とりあえず役所内ボランティア的にスタートし、後に成果が見とめられ自治体の正式事業になる「ボトムアップ」という方式が見られます。富田林市のホームページは、この足跡を見る限り後者の様に読み取れます。
インターネットが全く新しいシステムであるため、全国的にも、こういうパターンが多いのではと思われます。こうした契機の場合、「今までやってきたんだから、これからもできるだろう」とばかり、いつまで経っても充分な人員や予算が割り当てられず、特定職員の善意と意欲をあてにし続ける場合が多いようです。富田林市の場合はどうなんでしょうか。もっとも、この逆に、インターネットを全然理解しないまま、何処かの会合で聞きかじってきて、「うちの役所でも今すぐホームページを作れ」なんて突然言い出す首長のもとで、苦労している職員も多いと思います。自治体ホームページ開設の契機は、行政組織における意思決定過程に関する研究の対象として面白いかもしれません。
さて、この「最新情報 2000.5.1」の下には「富田林市からのお知らせ」「富田林市をご案内します」があり、全体の目次となっています。以下では、これらを頼りに内容を見ていくことにします。
「生涯学習情報」は、富田林市立施設で配布されている印刷物の「富田林市学習情報」が、もとになっているようです。内容は特に問題ありませんが、フレームには問題ありです。フレーム使用の必然性は、どう見ても感じられません。右フレームのページの頭に左フレームの内容を記述し、リンクを各分類項目の頭に張ればほぼ同じことが実現できます。各分類項目の横に「このページのトップへ」とリンクを張っておけば完璧でしょう。
また、フレームに対応していないブラウザで見ると表示される「このページにはフレームが使用されていますが、お使いのブラウザではサポートされていません」の文言通り、フレームに対応していないブラウザでは、何も見ることができない点も問題です。今後の改善をお願いします。
ついでに、もう一つ。問い合わせ先の施設名から施設の案内へ直接リンクを張った方が、ページの一番下にかためるよりも親切だと思いますので、そちらもよろしくお願いします。
また、問合せ先として社会教育課の電話とファックス番号だけでなくEメールアドレスも明記されています。メールに対してもきちっと返事がいただけるのなら結構なのですが、どうなんでしょう。なお、このアドレスの末尾は、富田林市ホームページの担当である自治推進課のメールアドレスとは異なり mbox.opas.gr.jp となっています。これは、富田林市も関わっている「大阪地域情報サービスネットワーク協議会(OPAS協議会)」の運営しているなにわ塾ネット(大阪府生涯学習情報提供システム)との関係でアドレスを取得したからでしょう。
「介護保険Q&A」は、「広報とんだばやし」に1998年9月号からほぼ毎号連載されていたものの再掲とのことです。この4月から制度がスタートしていますので、内容が古くなっているのではないでしょうか。介護保険の制度見直しも必要(これは富田林の責任ではなく、政府・厚生省の責任ですが……)ですが、掲載内容の見直しも必要でしょう。また「重箱の隅」で申し訳ありませんが、「・ 問い合わせ ・ 市役所介護保険準備室」となっていますが、まだ担当部署は「準備室」のママなのでしょうか。
「情報公開制度」には、制度解説とともに、先にもご紹介しました様に条例全文が掲載されています。なお、同条例は2000年7月から施行のため、写しの交付などの費用は未決定と、まだ準備中の段階です。
「わが家の防災ハンドブック」は、どこにでもある災害に備えた一般的な注意書きで目新しいものは何もありません。また、避難場所の案内もありますが、地図が大雑把過ぎます。災害が起きてから市民が「わざわざパソコンのスイッチを入れ、インターネットに接続し、富田林市のホームページの『わが家の防災ハンドブック』から避難場所の地図を見て、それから避難する」てなことことは、まず無いでしょう。しかし、新しく引越してきて避難場所を知りたい場合とか、災害時に他市からボランティアに来る場合とか、避難している友人や親戚を訪ねていく場合とかに、ホームページを見る可能性はあるでしょう。こういう場合は、もう少し詳しい地図がなければ役に立ちませんね。
「データブック」は、内容がなさ過ぎますので、コメントは控えさせていただきます。
次は「富田林市をご案内します」の各項目です。「富田林ってどんなところ」は、市のごく簡単な概要と歴史、「富田林市役所」は、業務時間の案内や部・課の配置図、交通案内(地図もついていますが簡単過ぎて、あまり役に立たないでしょう)などです。
「公共施設案内」は、各施設の説明を日本語と英語で提供するという意欲的なものです。ただし、外国人登録や各種手続きなど在日外国人が生活をする上で一番大事ではないかと思う市役所の英語版ガイドは、何故かありません。「富田林市役所」に少し英文が付けられているだけです。また、フロントページに「公共施設案内」の英訳?である「A GUIDE TO THE TONDABAYASI-CITY」の表記は残念ながらありません。英語しか読めない訪問者は「english」の表示を見て、中身がなんであるかわからないままクリックすることになります。 「姉妹都市交流(日本語、english)」も「伝統工芸品(日本語、english)」も同様です。それぞれ日本語の横に、englishとだけ書くのではなく、項目の英語表記をつけるべきでしょう。
また、「公共施設案内」には、282KBとファイルサイズが巨大な地図(大雑把なイラスト地図)も用意されていますが、こんなダウンロードに長時間を要するような巨大な地図より施設毎に簡単な地図(参考 豊中市)を付けた方が利用者にとっては便利ではないかと思います。
「すばるホール」、「レインボーホール(富田林市市民会館)」、「サバーファーム(富田林市農業公園)」、「総合スポーツ公園」は、全て施設の案内です。どれも、別のホームページの体裁をとっています。全てフレームに対応していないブラウザでは閲覧できないという致命的な問題を持っていますが、内容的には、どれも詳しく良くできています。ただ、使われている画像のサイズが大き過ぎる様に思われるものもいくつか見られます。最初に小さい画像を見せ、閲覧者が大きくして見たい時だけ、クリックすることにより拡大されるようにした方が、通信料金や電話代が気になる普通の人にとって親切でしょう。
「富田林霊園」は、「帰りたい場所がここにある」というキャッチフレーズで好評販売中の市営墓地のCMです。墓地を探す人の立場から見れば、永代使用料や維持費だけでなく、どこが売れ残っているか、リアルタイムでわかると助かると思います。……と勝手なことを書きましたが、インターネットで墓地を探す人は、果たしてどれくらい存在するのでしょうか。今の日本ではまだ皆目かなぁ?
「富田林寺内町」は、重要文化財の旧杉山家住宅を含み、重要伝統的建造物群保存地区として全国的にも名の知れた「寺内町」の案内で、見ごたえのあるページです。同じ南河内でも私の住んでいる松原には、あいにく他所から来たお客さんに案内できるような観光施設や、まとまった史跡はありません。その点、富田林は「寺内町」があって羨ましい限りです。この寺内町をさらに売り出すために、もう少し工夫をしていただきたい点があります。各画像をクリックすると拡大されるようにする、他府県から来る人も想定して大阪市内からの地図をつける、ガイドブックなどには載らない地元の人でないと知らないような情報を掲載する、もう少し奇麗な地図をつけるなどです。ぜひ、ご検討を。
「 姉妹都市交流」には、姉妹都市であるの簡単な紹介とリンクが設けられているだけです。……と、書いてよく見たら「クリスマスが結んだ姉妹都市」、「富田林市とベスレヘム市の……」の五項目は、それぞれ別のページへのリンクになっているのですね。これは、わかりにくいデザインです。改善の余地ありでしょう。なお、各ページは、たいへん美しくデザインされていますが、戻るボタンにJavaアプレットが使われているため、ブラウザによっては、まともに機能しない可能性があります。
「伝統工芸品」は、竹細工と錫器の紹介です。できれば、どこに行けば見ることが出来るのかとか、手に入るのかといった案内も付けて欲しいですね。
一部の画像のファイルサイズが大きくて、次々と見ていくのはたいへんですが、「富田林の民話」は中々良くできています。富田林民話研究クラブと富田林きりえサークルの協力で「富田林市広報」に掲載(1990年5月から1993年3月まで)されたものの一部を再掲したようです(ちなみにこの「富田林の民話」ページは、ホームページ開設当初から確かあったように思います)。元のコンテンツ(素材)がしっかりしているから、ホームページでも見ごたえがあるという訳でしょう。ここにホームページを語る上での核心があるように思います。
「リンク集」は、ごく普通のリンク集です。
住民と市役所との双方向性については、特に考慮したページは見当たりませんが、担当課のメールアドレスは、フロントページに明記されています。ただし、送ったメールが、役所内でどう処理されるのか、返事はいただけるのかなどは書かれていません。
さて、最後に操作性の問題です。先にも指摘したフレームの問題です。フレームに対応していないブラウザで見ると「このページにはフレームが使用されていますが、お使いのブラウザではサポートされていません」などの案内が表示されるようにはなっていますが、そこから先には進めません。フレーム対応ブラウザ用と非対応ブラウザ用のページを作るのは大変な手間ですから、私個人としては、フレーム機能は使わない方が良いのではと思います。富田林市が、どの様に対応されるのか、期待を持ってお待ちしたいと思います。
また、画像にALT属性が書かれていないものが、いくつかあります。これも当然、改善されるものと期待しております。
もう一点、フロントページには「このサイト内の一部でフレームやJAVAアプレット、PDFファイルを使用しています。そのため、ご利用の環境によっては表示が乱れたり、表示されない場合があります。できるだけこれらに対応したブラウザやプラグインをご使用いただくことをお薦めします。(Internet Explorer4.0以上を推奨します。)」と書かれています。おそらく、Internet Explorerでは問題ないが、Netscape Navigatorなどではうまく処理できないものがあるためでしょう。Internet Explorer4.0以上を使用できない(インストールできない)コンピュータなどでアクセスしてくる人もいるはずですから、こうした敷居は出来るだけ低くされるようにお願いしたいものです。
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