自治体ホームページウォッチング  独断批評−大阪編
河内長野市  当初掲載 99年10月26日   戻る

 開設日は不明ですが、大阪では一番新しい開設されたばかりのホームページです。10月26日現在で、アクセスカウンターの数値は、僅か1500ちょっとです。
 まず行政運営における基本的情報である財政、例規、計画の情報が提供されているかどうか見てみます。「市のすがた」の「市の計画・事業」に、歳入・歳出内訳のグラフと予算総括表の「平成11年度予算」と、重点事業と主な大型事業の説明をした「平成11年度予算の使い道」というページがあります。どちらもごく簡単なものです。同じところに「行政改革大網」も掲載されています。こちらは、かなり詳しいようですが、全文掲載なのかどうかは不明です。財政関係は、これだけです。ホームページ開設の後発組の割りには、たいした情報はありません。
 一方、例規関係は意欲的です。「河内長野市の最新の条例・規則をご紹介します」という「最新の条例」のページがあり、水道水源保護条例や行政手続条例など三つの条例が公開されています。また「くらしの便利帳」の「こんなときあんなとき」の「市政について」に「情報公開・個人情報保護制度」のページがあり、情報公開条例と個人情報保護条例が、運用状況とともに掲載されています。この二つの条例は、最新ではないので「最新の条例」のページに載せていないのだと思いますが、利用者の立場から言えば、「最新の条例」のページからも見ることが出来るようにしたほうが、便利ではないでしょうか。河内長野市役所は、条例をホームページで見ることが出来るようにしていこうという考えをお持ちのようですので、ぜひ、例規集そのものを提供するぐらい頑張って欲しいものです。
 計画関係は、「市のすがた」に「市の計画・事業」というページがありますが、先に紹介したように、予算と行革関係の情報のみです。あとは、「市のニュース」の「今月のお知らせ」に「都市計画の基本的な方針を策定しました」という記事があるだけと、お粗末です。この「都市計画の基本的な方針」は、都市計画推進室で閲覧できると説明がありますが、できれば全文をホームページに載せて欲しいですね。わざわざ平日の執務時間内に役所へ出向かなくても、何時でも何処からでも閲覧できるというのがインターネットの良さなのですから。・・・・ところで、この記事、来月になると消えるのでしょうか。バックナンバーとして残るのでしょうか。
 次に、フロントページにある目次に沿って他にどんな情報があるか見ていきます。「市のニュース」には、先に紹介した「最新の条例」以外には、広報紙からの引用ではないかと思われる「今月のお知らせ」、「今月のイベント」、「健康コーナー」があります。
 「市のすがた」には、「このホームページは、市民のみなさんの日常生活における様々な手続きや疑問など、行動する上での情報をお伝えする新たな手段としてはじめたものです」と、何処かの自治体のように「○○市を知っていただくために」とか「世界に情報発信するために」のようなピント外れではない、至極まともな「市長からのメッセージ」があります。統計表を画像データ(GIFファイル)で提供している「基本統計」は、かなり不親切です。提供する役所側は簡単でいいでしょうが、受け取る側は、これでは再利用できません。数値を利用しようと思えば、印刷して、スキャナーで読みこんで、OCRソフトで文字データに変換しなければなりません。Excelファイルでなくても、せめて文字データにして欲しいですね。「観光情報」の「新河内長野八景」の地図、小さすぎます。クリックすると拡大されるようにしてください。また、マイカーでは無く、電車やバスで行けるように交通機関の説明や時刻表なども書いて欲しいですね。本当に観光客に来て欲しいなら、最低それぐらいしないとネ。重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、「新河内長野八景」の『観心寺』の字が、『歓心寺』になっています。私、このお寺が(本当は門前の蕨餅がおいしい茶店が?)好きなので気になります (^_^;)  河内長野といえば、爪楊枝と天野酒だと、私の周りの人??は勝手に思っています。「産業」や「特産品」のページでもっと大きく扱ったらいかがでしょう。
 「くらしの便利帳」の「主な施設一覧」は簡単過ぎますね。「その他施設一覧」は、特に。これでは、全く便利ではありません。豊中市など参考に研究してみてはいかがでしょう。なお、 この「主な施設一覧」から市立文化会館「ラブリーホール」のホームページへのリンクがはられています。この「ラブリーホールホームページ」を見ると中々たいした出し物が並んでいるのがわかります。しかし、「ラブリ−ホールへのアクセス」の地図、酷いですね。これでは、ホールに辿り着くのはたいへんでしょう。
 同じ「くらしの便利帳」にある「こんなとき・あんなとき」には、大雑把過ぎるものも幾つかありますが、評価できるものもあります。例えば、「いろいろな相談窓口」には「その他の相談窓口(リンク)」として、大阪府総合府民相談室や総務庁(管区行政監察局)などにリンクがはられています。市のページにあった『相談』という文字を見て、とりあえずページを閲覧した人が、自分の相談事と合わない、もっと他にないのかと、別のホームページを探す手間が省けます。ハイパーリンクの良さを生かしたページづくりです。でも、窓口少ないですね。捜しようが足らないのか、本当にないのかどちらでしょう。ついでに、もう一点。リンクのある「NHK(受信相談)」は、「受信料のお問い合わせ窓口」のページです。テレビの映りが悪いがどうしたらいいのかといった電波障害に関する相談窓口ではありません。クリックしただけで受信料取りに集金人が自宅にやって来たりして...... (+_+)  また保育所に関する情報は、「保育所一覧」だけでなく「保育料の基準額表」や「空き情報」など充実しています。もう少し工夫すべきところもあります。例えば「予防接種」や「親子の保健」の案内がありますが、ここから「市のニュース」の「健康コーナー」へと、利用者の利便を考えリンクを張るべきでしょう。「文化財のページ」は、どこのホームページでもよくある文化財を写真や地図付きで解説するページではなく、「指定文化財一覧表」「埋蔵文化財一覧表(準備中)」「出版物ごあんない」「文化財ニュース(準備中)」「行政手続き」(「申請書ダウンロード」のページへのリンクが張られていないのが玉に傷)と、一見無味乾燥な内容です。しかし、こういう情報をホームページで提供しようとする姿勢は何となく凄いですね。
 また重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、「ごみ・し尿・リサイクル」のところに「ごみの減量化・リサイクルを図るため、ごみを23ページのとおり分別して収集しています」とありますが、23ページって何? もとネタが、冊子なんでしょうね (^○^)  ・・・・・・それから、TELを一字で表現する機種依存文字が使われているところがあります。Bill様(お姿は、微軟社のWebサイトより引用)のOS以外では文字化けしますよ。
 「防災情報」は、たいした中身はありません。避難場所の地図も小さく、地元の人は場所がわかるが、少し離れたところの人はわからないでしょう。また、ボランティアで駆けつけようという人には全く役立たないでしょう。
 「わがまち歴史散歩」は、広報からの転載です。元ネタがしっかりしているためか、中々充実しています。また、地図から解説を読めるのも工夫として面白いですね。で疑問!! どうして中世の11からしかないのでしょう。「中世11」の冒頭には「前回紹介した長野神社」と書いてあるのに。1から10は、何処 (?_?)  内容が良いのですから、省略しないでください。それからもう一点、各ページに[前のページ]と[次のページ]というボタン付けてください。通して読みたいときに、一々一覧に戻るのは不便です。
  「申請書類のうちインターネットで配付が可能なものをPDFファイルで提供」するという「申請書ダウンロード」は、中々面白い取り組みです。最近、流行っている広報紙を丸まるダウンロードさせるのに使うのではなく、PDF形式ファイルのこういう使い方は歓迎できます(参考 「広報紙のPDFファイル化について考える」)。できれば、各申請書に書類の書き方を付ければ、もっと便利になるでしょう。
 さて、河内長野市のホームページでは役所と住民との双方向性は、特に考慮されていないようです。 フロントページの「ホームページに関するご意見・ご感想」と記された下に、市役所の住所・電話番号とともにメールアドレスが、一応書かれています。しかし、さらにその下には、残念ながら「お寄せ頂いたご意見などについて、個別の回答はいたしかねますが、今後のホームページづくりへの参考にさせて頂きます」と、役所の身勝手な文章が置かれています。揚げ足を取らせていただきます。回答しないのは、電子メールによる場合だけですよね。郵便によるものもかな。でも、電話によるものは、回答しますよね。まさか、応対に出た職員が電話口で黙っているわけじゃないでしょう。どんなつまらない意見や、理不尽な意見であっても、一応は、「ご意見ありがとうございました」ぐらいは言うでしょう。時には反論もするでしょうし。どうして、電話と電子メールで対応を使い分けるのでしょう。電子メールは匿名性が高いからでしょうか。しかし電話では、相手が住所・氏名を名乗らなくても受け答えしますよね。ウソの名前や住所を言っている場合もありますしね。どうなんでしょう。電話は無理でも、電子メールなら意思を伝えられる障害者の方もいらっしゃるでしょうし。パソコンとインターネットは、障害者に新たな世界を開いたという評価もあります。こうした一方的な対応と、「市長からのメッセージ」の「たくさんの人たちとの交流のきっかけになれば幸いです」という言葉と、どう繋がるのでしょう。
 もちろん、こうしたインターネットの双方向性を無視した一方的な対応は、何も河内長野市だけではありません。多くの自治体ホームページに同様の文字が刻まれています。一度、冷たい代官所的な役所の割合を統計として取ってみたいと思います。もちろん結果は、当ホームページで公開します。
 最後に操作性を見ます。問題点としては、フレームの使用にあたって、フレーム未対応のブラウザへの配慮が全くなされておらず、不親切なことです。フレーム未対応のブラウザではフロントページ以外は何も見ることができません。堺市のホームページを参考に研究をしていただきたいものです。良い点は、不必要と思える画像が少なく、また画像処理がうまくファイルサイズが小さいという点。また、わかりやすい「総合インデックス」がある点です。検索システムまでいかなくても、こういう全体を見通せるインデックスを付けてもらえれば、閲覧者も必要な情報に辿り着きやすいでしょう。ただ、1999年10月26日現在、一部工事中のようです。「申請書ダウンロード」と「関連サイトリンク集」の文字をクリックしてもページは変わりませんネ。上のフレームのボタンで行けるからいらないということではないと思いますが・・・・・・・。
 最後の最後です。できたばかりのホームページなので、更新情報は、まだありませんが、リピーターのことを考えて、今後、「新着情報」なり「更新履歴」なり、是非付けてください。お願いします。

戻る  トップへ  ホームヘ