1997年4月に開設されたホームページです。開設後2年が経過していますが、当初のやる気は失われ、だんだん放ったらかしに成りつつあるホームページのようです。フロントページには、「最終更新日:平成11年6月16日」と記され、また「NEW!」として新着情報らしきものも掲示されており、ある程度は手を加えているようです。しかし、一方、本来更新されるべきものなのに、更新されず放置されているものも多数見られます。例えば、「市民情報コーナー」の「市報いずみさの」に掲示されている情報は、最近全く更新されていないようです。「最新の「市報いずみさの」をお届けします」と書かれているにもかかわらず、昨年12月の農業祭の記事が掲示されたままで、「バックナンバーがご覧になれます」は、98年10月号で終わっています。「人権の広場」は、最新情報が昨年12月の「人権を考える市民のつどい」、バックナンバーは98年12月号まで。「女性への暴力」という項目は、なんと97年11月の行事案内のまま。「市民コーナー」は昨年11月の「教育大会・文化記念講演会」のままで、バックナンバーは98年10月号まで。「生涯学習」に掲示されている「初心者のためのパソコン講座」は、今年の3月だろうなと思ったが、念のためカレンダーで曜日を確かめると何と98年3月の行事、バックナンバーも98年の2月号まで。一斉に更新を止めたのではなく、時期がずれていることから、担当者のやる気が、ゆっくりと失われていったのではと推察されます。更新する気がないなら、目次から削除すべきでしょう。新しい情報があるかなと思って、電話代と通信料を支払って見にくる住民のことなど、眼中にはないのでしょうか。
この他にも、古い情報があっちこっちにあります。同じ「市民情報コーナー」に「りんくう総合医療センター」というのがあり「新しい総合医療センターが平成9年10月泉佐野市りんくうタウンにオープンしました」と書かれています。中身は、開院前の「新しい病院はこんな病院になります」といったものです。開院されたのは、もう1年半も前です。いま、住民がほしいのは、そんな開院前の夢の話ではなく、現実にどのような医療サービスが提供されているのかということでしょう。情報の蓄積を図るという点では、古い情報を一律に削除する必要はありませんが、住民が必要とするより新しい情報を掲載することは、はるかに重要でしょう。
こんなに古い情報だらけだと、情報の信用力がなくなります。例えば同じ「市民情報コーナー」に「中小企業支援施策のご紹介」という項があり、様々な情報が掲載されています。しかし、現在の情報なのか、過ぎ去った昔の情報なのか判断できず、本当に情報が必要な中小企業の関係者は見ていて不安になるでしょう。結局、最新情報を得るためには、役に立ちません。
数えあげれば、切りがありませんが、もう一つ。「特報いずみさの」に「コミュニティバス」の情報があり「10月1日から運行」と記されていますが、99年の、いやきっと98年の10月でしょう。97年だったりして (^_^;) 。こんな運行開始前の古い記事のままだと、時刻表が載っていても何となく信用できませんよね。実際に走らせ、需要と実績にあわせて運行時刻を変えるのは、事業者の常識でしょうから余計そう感じてしまいます。
ところで、この「特報いずみさの」の項目を順番に見ていくと、掲載されているのは、どれもこれも昨年の行事なのがわかります。全て予告・案内記事で、決して報告記事ではありません。泉佐野地域(市役所の中だけかなぁ?)では「特報」という言葉は、どんな意味で使われるのでしょう。何か特別な方言なのでしょうか \(--;)
結局つぶさに見ると、この泉佐野市のホームページの中の行事案内で、本当に未来(大げさですが)のことを案内しているのは、「泉の森ホール」の「コンサート情報」だけのようです。ただし、このページ、やる気をなくした市役所本体ではなく、(財)泉佐野市文化振興財団が掲示しているもののようです。ところで、この財団のページ、IBM HomePage Builder 2000を使い、Style SheetやJava Scriptなど最新(?)のページ表示機能を駆使して作られ(その割にはFONTなんていう古いタグを多用していますが.........)、一般に使われているブラウザで正しく表示されないような設定まで行われています。提供されている情報の内容からして、そこまでやる必要がどこにあるのでしょうか。特に、「友の会のご案内」のページは、私のWindows98+I.E.4.01では文字が重なって読むことができません。Windows98+N.N.4.51では正しく表示されるようです。たぶん、この財団の人たちは、ネットスケープナビゲーターだけで表示確認をしたのでしょう。趣味ではなく、公の機関が仕事としてホームページで情報を提供している以上、できるだけ多くの人が見ることができるように、不必要な最新(?)表示機能は使うべきではなく、どうしても使用する際には完全に機能を習熟した上で使うべきだと私は考えます。少なくとも、ブラウザの中でもう一つの主流をなしているインターネットエキスプローラでの表示確認は、好き嫌いに関わらず必要でしょう。
情報の更新のことばかりになってしまいましたが、肝心の住民への情報提供という部分で、評価してみるとどうでしょうか。まず自治体運営に係る基本的情報である「財政」「例規」「計画」について見てみます。「市長”やったるでぇ”奮戦記」(目次では「奮闘記」に、どっちが本当? 「○○記」とあるので、池田市や枚方市のような日記の様なものかと思えば、ただの一編のあいさつのみ)のところに1999年3月3日、市議会で表明した平成11年度の施政に関する基本方針演説である「施政方針」があるだけで、予算や決算、財政に関する情報は全くありません。一方、「動画によるメッセージ」という市長のあいさつがあります。この動画(ビデオ)ファイルのサイズは何と約4MBもあり、泉佐野ホームページの総ファイルサイズ約14MBの3分の1近くを占めています。たった22秒のあいさつ(ビデオの映る窓の隣に記されている文章を読むだけ)に、これだけ資源を使うのは、どう考えても無駄遣いでしょう。電話代と通信料を負担する住民のことを考え、せめてクリックする前にわかるように、「ファイルサイズが約4MBと大きいので、データを取り込み動画が動き出すまで相当時間がかかります」ぐらい書くべきでしょう。
「例規」関係は、「泉佐野市における部落差別撤廃とあらゆる差別をなくすことをめざす条例」の解説があるだけです。
「計画」関係では、第3次 泉佐野市総合計画が、唯一掲載されています。中身は概要版ということですが、「本編と概要版と資料集で2,000円(概要版のみなら無料)泉佐野市市長公室企画課で販売しています。」と案内されている点は、好感が持てます。本来は、本編もホームページで公開すべきでしょうが、量が多くなる(市長の動画に比べりゃ小さいもの.....かなぁ?)ので、現状では仕方がないのではと、理解させてもらいます。ただし、この概要版、フレーム処理をしすぎて、どこを見ているのかわかりにくいですね。それに、総合計画とは何かとか、どうやって決めたのかとか、そう言った基本的な説明が全く見当たりません。市の職員には自明のことでも、普通の住民にはわかりません。そう言った点にも配慮が必要でしょう。またこのページへは、フロントページからしか行けないようですが、なぜ、「特報!! いずみさの」からリンクを張っていないのでしょうか。理解に苦しみます。
また、どこの自治体ホームページにもある統計情報は、泉佐野の場合、一切ありません。
以上のページ以外には、何が書かれているのでしょうか、目次に沿ってまだ訪れていないところを順番に見ていきます。「ようこそ泉佐野へ」は、いわゆる市勢概要で、「歴史ロマン紀行」を除けば、通り一遍で中身のない、つまらないものです。この「歴史ロマン紀行」は、地図・写真・説明文と他のページの中身に比べれば、充実していますが、各ページに[次へ]のボタンがなく、一々戻らなくてはならず操作性は良くありません。羽曳野市の「ミステリーツアー」と全体のデザインがよく似ていますが、同じ業者に委託したのでしょうか。
「関空タウンガイド」は、誰に情報提供をしようと考えて作ったのでしょう。地元の住民の方も関西空港を使うでしょうから、情報が必要だとは思いますが、このページは、主に、他地域の方が関空を利用することを考えて作られているようです。それが証拠に、地元の人が空港に行くためのアクセス情報は全くありません。それでは、関空の情報を知りたくて、泉佐野市のホームページを見る人は、全国にいったいどれぐらいいるのでしょう。成田国際空港は頭に「成田」と付きますから、成田市のホームページを見るかもしれませんが、関空で泉佐野を頭に浮かべる人は、大阪に住んでいる人でもそれほど多くはないでしょう。あいにく、主な検索サイトで「関西空港」で検索しても、泉佐野市のホームページはヒットしませんでした。関空には公式のホームページがあります。ここを見ればもっと詳しく、かつ最新の情報を得ることができます。泉佐野市の「関空タウンガイド」は、地元の人しか知らない裏話でも載せない限り、空港を利用する人への情報提供としては全く無駄といえます。本当に見る人の利便を考えるなら、関西国際空港のホームページへのリンクでも載せておいたほうが良いでしょう(リンク集には載せてある)。因みに、関西国際空港のホームページの「おすすめリンク集」には、大阪市へのリンクはあっても、残念ながら泉佐野市へのリンクはありません (;_;) なお、「りんくうタウン情報」は、泉南市の未だに実現するはずのない妄想を抱いている「りんくうタウン空港関連産業ゾーン用地分譲中」よりも、現実的な施設紹介です。
「市民情報コーナー」には先ほど述べた「りんくう総合医療センター」や、「総合文化センター」「健康増進センター」の施設案内とともに、やはり先に述べた「中小企業支援施策のご紹介」や「市報いずみさの」があり、雑多な情報の寄せ集めのようになっています。また、他の情報に比べて異色な「市議会だより」もあります・・・・・・・情報が最新で、かつバックナンバーもきちっとあるという点で、ただし操作性はフレームの使いすぎで良くない。文化会館、歴史館、中央図書館、生涯学習センターからなる「総合文化センター」のページでは、まず地方債(借金=将来の市民の負担)をつぎ込んで作り上げた、たいへん立派な建造物群の空中写真に圧倒されます。維持費いったいなんぼかかるねんやろ。コンサート情報を見ると、入場料金高いですね。泉佐野の市民は、お金持ちばかりなのでしょうか。ところで、生涯学習センターは、その名に反して貸し館業務しかやっていないのでしょうか。なぜか事業案内が全くありません。歴史館のニュースは、なかなか読みごたえがあり面白いのですが、フレーム処理がうるさくて操作しづらいですね。[次へ]ボタンで次々見ていけるようにしたほうがよほど良いと思います。また97年4月26日〜5月25日開催の企画展の案内が、いまだに掲示されています。
「大阪国際シネマドリームいずみさの映画祭」は、毎年開かれている映画祭の開催前の案内ページです。99年は、すでに5月末に行われ終了しており、6月の現時点での情報としての価値はあまり大きくありません。97年、98年のバックナンバーもありますが、全て開催前の案内記事だけで、報告のページではありません。開催案内に、これだけ力を入れる(他のページの貧困さに比べての話)のなら、来年のことも考えて、来れなかった人に向けて、「今年の映画祭はこんなにすばらしかった」といった報告のページをたくさんの写真もつけて公開すべきでしょう。
「ふぁいん21」は何なのか、一見よくわかりません。人権啓発課女性政策係が出している同名の冊子を「Adobe Acrobat Reader」のファイル形式であるPDFファイル(1.12MBと巨大なファイルですがサイズを明記しているだけまだまし)で提供しているページのようです。情報を提供している側からすれば知ってて当たり前のことでも、住民は知らない場合が多々あります。「ふぁいん21」とは何なのかきちっとした説明が必要でしょう。
ところで、このホームページには英語表記のページがあります。中身はMayor's challenging report (市長あいさつ あいにく動画の英語版はありません)、Features:Izumisano (映画祭の案内)、Welcome to Izumisano (市勢概要)、Kansai International Airport guide (関空の案内)と、日本語の該当ページを英訳しただけです。いったいどういう人が、いかなる目的で、泉佐野市の英語表記ホームページを見にくると想定しているのでしょうか。枚方市のホームページのように、現に住んでいるか、これから住もうとしている英語は読めるが日本語はダメな人達への情報提供となるようなページをつくることは、全く思い浮かばないのでしょうか。ところで、この英語表記ページへはフロントページから行けるようになっていますが、このフロントページのどこにも、Izumisano Cityと表記されていません。English is here と書かれているだけです。これでは、日本語が全く読めない人や、日本語を表示できないブラウザで見に来た人は、このページがIzumisano Cityのページだとどうやって認識するのでしょうか(もっとも、このフロントページそのものを探し出すことは不可能でしょうが)。もし、本気で映画祭や関空のあるまちとして”Izumisano City”を世界に売り出したいのなら、それらを前面に押し出した英語表記のみのホームページを別途作るべきでしょう。こんな英訳しただけの中途半端なページをくっつけただけでは何の役にも立たないでしょう。因みに関西国際空港のホームページには、立派な英語表記ページがすでにあります(ここにも泉佐野市へのリンクはありません)。
全体を通した操作性の問題ですが、フレームを使いすぎて使い勝手が悪いものになっています。フレームを全く使うなとは言いませんが、フレームを処理できないブラウザや、ブラウザが処理に失敗したときでも情報を見ることができるようにきちっと作るべきでしょう。堺市のフレーム処理がその点で参考になります。また、ネットスケープナビゲーターで閲覧するのを前提としてデザインされ、インターネットエキスプローラーでは、うまく表示されないページが多々あります。さらに画像が多く使われた(見出しなどは文字だけでも良いのに、やたらと画像にしている)重たいページが多く、電話代や通信費を税金で落とせない庶民にとって、心臓に悪いホームページとなっています。
住民と行政との双方向性の点では、「メールBOX伝言板」というページが設けられており、そこに「このページでは、みなさまからのご質問やご意見、ご要望などをうけたまわっております。あなたのひとことが、いずみさのを良い街にします。どしどし送ってまちづくりに参加してください。」との説明がある点から、ホームページに対する感想や意見ではなく、行政に対する質問や意見を募集しているように思えます。この点は評価できますが、よくある「質問に対するご回答は・・・・」の表示も、意見や質問を反映するQ&A;コーナーのようなものもなく、送られたメールがどのような扱いを受けるのか全くわからず、意見を述べても行政側の「聞き置く」になりそうな気がします。どうなんでしょうか。それにもう一点問題があります。行政側のEメールアドレスがどこにも表記されていない点です。「メールBOX伝言板」というフレームがあるからそれで送れでは、だめです。住民が、こうしたフレームを使うか否かは、それこそ自由ですし、必ずしも住民が使っている環境でこのフレームが使えるとは限りません。メールアドレスを表記することは常識以前の問題です。そもそも「メールBOX伝言板」には送信者のメールアドレスを書くようになっています。人に教えろといって自分は教えないのは、どういう神経でしょう。
全体を通じて、やる気の伝わってこないホームページです。もう一度、なぜインターネットで情報提供をするのか、誰にどんな情報を伝えたいのか、といった点を庁内でよく議論する必要があるように思います。更新する気がないなら廃止することも含めて \(--;)