![]() | パソコンとインターネットと、市役所の『明日』 1 |
ほんの数年後のA県B市役所でのお話………。
C課庶務係に机がある私の朝一番の仕事は、個人貸与されたノートパソコンの起動。
最初に、自分宛の電子メールをチェック。同期の飲み会の誘いが一つ。OKと返事。業者からの宣伝メールが一つ。毎日送って来られてもなぁ。アドレスの載った名刺を渡したのが失敗だったかなぁ。
続いて文書処理システムの画面を開く。企画課から統計書作成のためのエクセルのファイルが一つ。入力して一週間以内に返送せよとのこと。受付処理し、係長のパソコンへ庁内LAN経由で転送。
次は決裁済み画面を開く。一つ目のファイルは、秘書課から「貴課に関わる事項に付いて記入せよ」と転送されてきたD市からの照会文書。係長が昨日、記入欄を埋めていたもの。発送処理し秘書課へ。
二つ目は、県への報告書。先日、係長の指示で市の業務データベースから複写したもの。締切が今日までなので、大急ぎで電子市長印の押印依頼をつけて総務課へ送信。
庁内文書の次は、外から来た文書の処理。C課のメールアドレス宛に届いた市民からのメールが数通。課のホームページへの問合せや苦情など。他に、県経由の国からの指示文書が数通。紙からデジタルに変わって、やたらとこの種の文書が増えたそうだ。ざっと目を通して、受付処理し係長のパソコンへまたまた転送。
いよいよ本来業務。電子申請受付画面を開く。二十数件たまっている。一件一件審査するのはたいへんそうだが、コンピュータが基本的なチェックをするので、さほど時間もかからないし、たいした専門知識も要らない。担当だった申請係が廃止され、庶務係の仕事になったのも当然だ。許可証の発行伺いを付けて係長のパソコンへ転送。
ん、最重要メールの着信表示が点滅しているぞ。
「明日からE市での勤務を命ず。本日午後、担当者を送るので引継ぎよろしく」
家に近いからラッキー。えっ、私ですか、全国展開しているF公務サービス株式会社からの派遣社員ですよ。