![]() | IT革命・電子自治体構想と情報民主主義 7 |
ITは、それがどれだけ優れた技術であっても、道具の一つに過ぎません。道具というのは、使う側の意思によって、その性格は変わります。自動車だって便利な道具になりますし、逆に交通事故とか環境破壊とかを引き起こします。要は使い方です。「電子自治体を作るのかどうか」の議論ではなく、どんな地域、どんな自治体を作っていくのかという、そういう理念をまず置いて、その上で、ITがどう使えるのか考えていくことが必要でしょう。
それともう一つ、効率的、便利で何もかも括ってしまっていいのかどうか、それで失うものはないのかということも、ぜひ考えていただきたいと思います。20世紀は、戦争と環境破壊の世紀だと言われています。21世紀は、このままいくと、IT化によって、基本的人権が侵された世紀、プライバシーがなくなった世紀と言われることになるかもしれません。そこを、そうではないんだと、本当に一人一人の基本的人権が守られるような民主的な世界に、ITを使って作っていくんだと、ぜひ、みなさんも現場から、地域から頑張っていただきたいと思います。
少し長くなり、申しわけありませんが、以上、私からの話とさせていただきます。