自治体ホームページウォッチング  独断批評−その他編
兵庫県伊丹市  当初掲載 00年5月23日

掲載日順 | 地域別( 東京大阪その他 ) | 評価基準ひとこと

 いつ開設されたのかはわかりませんが、見ての一番の感想は、その情報量の多さです。業者に依頼せず、職員だけで作っているとも聞きましたが、もしそうなら中々たいしたものです。

 ではまず、行政運営における基本的情報である財政、計画、例規などについてどのような情報があるか見てみましょう。財政については、「伊丹ってこんなまち」に、「平成12年度施政方針」、「平成12年度予算概要」、「平成10年度決算概要」が掲載されています。「平成12年度施政方針」は、伊丹市の松下勉市長が、平成12年第1回市議会定例会で表明したものの全文で、「はじめに」と「平成12年度重点施策」からなっています。一方、「平成12年度予算概要」は、一般会計の歳入・歳出の構成を示す円グラフと説明文、主な財政指標等の推移と見込み、及び「平成12年度主要事業」、「各会計総括表」、「一般会計款別・性質別内訳表」、「伊丹市財政健全化計画概要」、「H12財政健全化実施内容」からなっています。「平成12年度主要事業」には、項目だけでなくそれぞれの予算額も表示されています。また、「平成10年度決算概要」は、各会計収支表などの決算額だけでなく、「重点施策ごとの主な事業」、「財政状況の特徴点」、「財政指標(普通会計ベース)」なども表示されています。
 以上の様に、財政についての情報はかなり充実していますが、財政統計という形では情報は提供されていません。今後、「伊丹市財政健全化計画概要」、「H12財政健全化実施内容」といった市の施策を裏付ける基礎データとして提供されることを期待したいですね。

 次に、計画については、同じく「伊丹ってこんなまち」に、「総合計画」のページがあり「伊丹市第4次総合計画」が掲載されています。おそらく全文ではないかと思われますが、総合計画の市政における位置付けなどを含めた説明はありません。職員にとって自明のことかもしれませんが、住民には説明が必要だと思います。一々、ページに表示してある担当課に電話するわけにはいきませんし。
 他には「各課のページ 都市計画室」に、「伊丹市都市計画マスタープラン」の概要が掲載されています。この概要のページは、ファイルサイズの大きい画像(地図など)が多いので、完全に表示されるまで時間がかかりそうです。取りあえず小さな画像が表示され、見たい閲覧者がクリックすることによって大きな画像が表示される(クリックする前にファイルサイズがわかる)ようにしていただきたいですね。
 ただし、現在、掲載されている画像(2つの地図)は、不鮮明で文字が読みづらいですから、そのままでは駄目ですね。クリックして表示される地域整備方針図なども中途半端です。字が読め無いものがあります。都市計画室として、住民がインターネットで手軽に「マスタープラン」の情報を得られるようにしたいと本気で考えていらっしゃる ―― 形だけではなく ―― なら、図面をどう処理すれば良いのか、研究が必要でしょう。例えば、地図を大・中・小用意する。ただし、大はいくつかに分割し、ファイルサイズが無闇に大きくならないようにするなど。
 また、ここには地区計画等に関する情報も掲載されています。ただし、このページから伊丹市内で決定されている9地区の各地区計画の概要のページへリンクが張られていないのは不便ですね。

 条例関係は、特に見当たりません。

 伊丹市のホームページの「フロントページ」は、目次の役割を果たしていますが、「伊丹の歴史三大秘密」、「伊丹かわら版」、「伊丹市虎の巻」の大きく3つの部分に分かれています。
 まず、「伊丹の歴史三大秘密」を見てみましょう。三大秘密とは、「伊丹酒」、「柿衞(かきもり)文庫」、「ワシントンの桜」だそうですが、特に「柿衞(かきもり)文庫」は、各課のページの一つとして目次が別に設けられ、たいへん詳しい内容となっています。「主な収蔵品」にはファイルサイズの大きい画像がたくさんありますが、こういうものは、電話代や接続料など気にせずにゆったり見るべきなんでしょうね。伊丹市のみなさんの「郷土の誇り」に対する熱い気持ちが伝わってきます。羨ましいですね。興味のある方は、わかりやすい案内がありますので、ぜひどうぞ。

 「伊丹かわら版」には、「新着情報」、「伊丹のできごと」、「広報伊丹」、「市職員募集」の四つの項目があります。どこが更新されたかわかる「新着情報」は、何度も訪れるものにはたいへん便利です。「伊丹のできごと」は伊丹市内の出来事を伝えるニュースのページです。同種の情報を「トピックス」や「新着情報」と名づけて提供している自治体もありますが、伊丹市はストレートでわかりやすいですね。カモのアナウンサーもいますしね。
 「広報伊丹」は、平成11年3月1日(第912号)以降の広報紙をPDFで提供しています。PDFに対する私の考え方は「広報紙のPDFファイル化について考える」を読んでください。なお、伊丹市に特に付け加えるべき点は、1号が1つのファイルとして提供されているため、ファイルサイズが最高2200KBと非常に大きいことです。閲覧者に便利なように、記事毎、またはページ毎に分割しファイルサイズを小さくすべきでしょう。たった数行の記事を読むためであっても、2MBものファイルをダウンロードさせようというのは、正気の沙汰とは思えません。
 「市職員募集」には、募集要項などが掲載されています。

 次は、伊丹市ホームページの本体とも言うべき「伊丹市虎の巻」です。先にもご紹介した「伊丹ってこんなまち」には、総合計画や予算・決算関係情報以外にも「市長あいさつ」、「よこがお」、「市内地図」、「歴史」、「姉妹・友好都市」、「統計情報」があります。面白いのは「よこがお」です。どこの自治体ホームページにもある「市のプロフィール(Profile)」を日本語に訳して「よこがお」と表現しているのではないでしょうか。もしそうなら、カタカナ英語を使うのが当たり前のような自治体ホームページが多い中で、日本語でかんばっている姿は頼もしいですね。
 市内を八つに区分した地図からなる「市内地図」は、代表的な施設については説明画面へリンクが張られており便利ですね。画像の解像度は適切で、細かな字もつぶれていません。ファイルサイズは大きめですが、この場合は当然許されるでしょう。
 「歴史」の年表には、「7年 1月   阪神・淡路大震災(17日)。死者23人、負傷者2,716人、全半壊家屋8,894棟(平成11年3月1日現在)」と書かれていますが、こんなあっさりした記述だけで良いのでしょうか。他のページにも大震災に関する記述は、ほとんど無いようですし。
 「統計情報」は、ごく簡単な内容で、Excelファイルがダウンロードできるようなサービスもありません。

 「遊ぶ・憩う・学ぶ」は、「特産品・おみやげ」の紹介もありますが、基本的に公共施設案内です。それぞれ付近の地図や設備の紹介などが載っており、良いですね。特に、普通の「公園」の紹介をここまで、きっちりやっているところは、珍しいのではないかと思います。また、「文化施設」の「いたみホール」、「昆虫館」、「こども文化科学館」については、別のホームページが設けらより詳しい案内が行われています。特に、昆陽池(日本列島の形をした島があります)公園内にある有名な伊丹市昆虫館を紹介した「昆虫館」は、蝶などの写真と解説等がありたいへん情報量が豊富です。「生態展示室の裏側、昆虫飼育室」も面白いですね。力が入ったページです。ただ、フロントページに「このホームページに関する責任は、伊丹市昆虫館学芸員、×××にあります」と書いてあるのが気になります。ホームページ開設にあたって何か経緯でもあったのでしょうか。一方、「こども文化科学館」は、作成半ばの雰囲気の上、更新も暫くしていないようですね。この差は何なんでしょう。
 また「教育施設」に紹介されている「総合教育センター」、「中央公民館」、「博物館」、「少年愛護センター」も別のホームページを持っています。「博物館」のホームページの「写真で見るむかしの学校」は、なかなか良いですね。伊丹と特に関係の無い私が見ても面白いのですから、それぞれの学校の出身者は感慨無量でしょう。戦前の運動会や学芸会など楽しそうな写真が幾葉かありますが、被写体の子ども達の中には、大人になることのできなかった方も何人かいらっしゃるでしょうね。「博物館」のホームページの表紙には「明治・大正・昭和の伊丹の写真を探しています」とも書かれていますが、一般の人の目に映ることの少ないこういった写真をホームページで提供することは、単なる懐古趣味ではなく、自分たちのまちの過去の姿を正しく知り、未来を作っていく上でたいへん大事だと思います。他の自治体も参考にしていただきたいですね。
 「宿泊施設」も面白いですね。市営のものではなく、市内のホテルや旅館の紹介です。観光地以外でこういうページがあるのは珍しいのではないでしょうか。内容の方ですが、地図や写真もありませんし、もちろんここから予約も出来ません。また、宿泊施設の中にはホームページを持っているところもあります(例えば)が、そこへのリンクも張られていません。このページ、どういう役にたつのでしょう。
 「車いす対応トイレなどを備えた施設」は、該当施設のページ(伊丹市ホームページ内の)へのリンク集です。こういうページをわざわざ作る職員の姿勢には脱帽です。

 次は「市民べんり帳」です。「市役所」の「伊丹市組織図」には、ごく簡単にですが業務内容が書かれています。課名を並べた機構図だけ載せて良しとしているところが多い中では、評価できます。さらに便利にと考えるなら、この組織図から各部署のページへとリンクを張るのはいかがでしょう。
 「防災・救急」の「避難場所」には地図がありません。災害が起きてから市民が「わざわざパソコンのスイッチを入れ、インターネットに接続し、伊丹市のホームページの『避難場所』の地図を見て、それから避難する」てなことことは、まず無いでしょう。しかし、新しく引越してきて避難場所を知りたい場合とか、災害時に他市からボランティアに来る場合とか、避難している友人や親戚を訪ねていく場合とかに、ホームページを見る可能性はあるでしょう。こういう場合は、地図がなければ役に立ちませんね。
 「健康づくり」には、情報量の豊富なホームページを別に持つ「市立伊丹病院」とともに、「夜間・休日・年末年始などの急病・けが」として「休日応急診療所」などの情報があります。内容は地図もついており問題はないのですが、「健康づくり」に分類するのはどうかと思います。むしろ「防災・救急」の方が、住民にはピンと来るのではないでしょうか。また、本当に住民の緊急時にホームページを役立てようと思うなら、フロントページからクリック1回で、この「夜間・休日・年末年始などの急病・けが」のページが表示されるようにした方がベターではないでしょうか。
 「広報・相談」には、広報紙「広報伊丹」の案内がありますが、なぜか、「広報伊丹」のページへのリンクがありません。新聞は購読していないし、宅配も嫌だが、ホームページを見るのは構わないという人もいるでしょうから、リンクを張った方が良いと思いますよ。そうしないと、広報紙のバックナンバーを載せる意味がないですよね。
 「公文書公開」の説明に、公文書公開条例の条文が掲載されていないことも問題ですが、とにかく説明文が簡単過ぎます。平均レベルを大幅に下回っています。
 「外国人向け広報」の案内ページもありますが、全文日本語です。次の「届け出」の「外国人登録」も日本語のみです。誰に向けた情報提供なのでしょう。ついでに、もう一つ。このページの担当は国際課ですが、電話番号だけしか書いていませんね。日本語や英語で話は出来ないが、文字なら書ける外国人の方もいらっしゃると思います。ぜひ、FAX番号とメールアドレスを書いてくださいネ。
 「福祉」関係の情報の中にはあまり詳しく無いものもあります。「介護保険」の情報などもう少し何とかならないのでしょうか。介護認定について、ほとんど何も書いてありませんね。また「保育」に関する情報ももう一つです。「保育所一覧」には、最低、地図ぐらい付けて欲しいですね。「低所得者福祉(生活保護)」は、もう少し書きようがないのでしょうか。
 「教育・文化」の「学校教育」に幼稚園の説明がありますが、「市立幼稚園は現在17園あり」ではね。場所と名称ぐらいは書いて欲しいですね。・・・・・と書きましたが実は「公共機関一覧」に、名称・所在地・電話番号が載っています。この「公共機関一覧」へリンクさえ張れば、解決するようです。地図はありませんが・・・・・
 「暮らし」の「ごみ収集」、「ごみの資源化」には、ごみの分別のやり方は載っていますが、収集日は掲載されていません。担当課へ電話しないとわからないのなら、ホームページに載せる意味は半減すると思います。
 「公共機関一覧」には、公共機関それぞれの名称・所在地・電話番号が載っています。ここに、場所がわかるような地図を載せるのは、ページのデザイン上、まず無理だとは思いますが、各機関のページや、ホームページへ、ここからリンクを張ることは簡単にできると思います。ぜひ改善してください。

 各課や施設の職員が、それぞれ独自に作ったと思われる「各課・施設などのページ」は、「庁内」と「庁外」に別れています。庁内、庁外って役所言葉ですね。一般の住民にはピンと来ないと思います。私も公務員だった頃は、誰に対しても平気で使っていましたが。何かもっと良い言いかたはないものでしょうか。
 では、まず「庁内」。「市議会事務局」には、市議会の日程や、仕事の説明、議員の名簿(何故か所属会派が書かれていない)、議会記録、PDFによる議会広報紙のバックナンバーなどが掲載されています。大阪府大東市のように議事録の全文検索などサービスは、まだありませんが、議会に関する情報としては平均レベルでしょう。
 「環境保全課」では、 大気、水質、騒音・振動の測定結果と、ダイオキシン類調査結果が公開されています。たいへん結構なことですが、測定結果に対するもう少しわかりやすい説明と、測定場所がどこなのかわかるようにしていただけ無いものでしょうか。
 おっと、先ほど「市民べんり帳」のところで『「介護保険」の情報などもう少し何とかならないのでしょうか。』と書きましたが、「福祉保険室介護保険担当」に、介護保険に関する詳しい情報がありました。「市民べんり帳」の方からリンク張ってくださいよ。たいした手間もかからないでしょうから。お願いします。
 次の「こども室保育担当」も同じですね。どうして「市民べんり帳」の「保育」のところからリンクを張らないのでしょう。気が付かなかったんでしょうか。それに、「保育所」は「庁外」にある施設ですよね。「庁内」の「こども室保育担当」に詳しい情報があるとは、普通の住民にはわかりませんね。分類をもう少し市民の目で見なおすべきでしょう。
 「市民文化振興課」には、「美術ギャラリー伊丹」や「美術館」などで行われる催し物の日程が載っています。しかし、「遊ぶ・憩う・学ぶ」の各施設の紹介ページから、このページにリンクは張られていないようです。不便ですね。一般の市民は、例えば美術館でどんな催しが行われているか知りたい場合、まず、「遊ぶ・憩う・学ぶ」の中にある「美術館」のページを見ると思います。しかし、書かれていませんので、そこからリンクが張られている「美術館のページ」(各課のページ内)を見るでしょう。が、ここには「ドーミエ・コレクション」と「主な館蔵品」の紹介はありますが、催しについては何も書かれていません。しかたなく、どこかに行事案内のページがないか探すと思います。しかし、伊丹市のホームページにはそれらしいところはありません。そうなると、普通あきらめますよね。一般の市民は、担当課が「市民文化振興課」だとは知らないだろう(市民文化部の所管施設に「美術館」はありませんから本当は担当課でもないようですが????)から、わざわざ「各課・施設などのページ」の「庁内」(美術館は常識的に考えれば庁外ですが?!)の「市民文化振興課」の「文化情報〜みるきく(2)」のページを見ることはあまり考えられないと思います。もう少し、全体の設計を市民の立場に立って考えないと、せっかくの情報が生かせないと思います。勿体無いですね。
 一方、「生活安全室」へは「伊丹市民べんり帳」―「暮らし」―「放置自転車・駐輪場・自動車駐車場」から、一応リンクが張られています。しかし、「阪急・JR両伊丹駅周辺駐車場案内」へであって、「自転車・原付放置禁止区域」の説明文・地図へのリンクはありません。これらのページへ行くには、一旦、「生活安全室」の目次を経由する必要があります。繰り返しますが、住民は自分の知りたい事項から該当ページを探します。その知りたいことを所管している課の名前から探すことは、まずないでしょう。伊丹市のホームページには、検索機能が付いているから、どっちでも良いという問題ではありません。キーワードを入れて検索しても複数のページが列挙される検索機能を使うよりも、目次から該当ページを探した方が便利で早いに決まっています。・・・検索機能は不必要といっているのではありません。私は、検索機能は、あくまでも補完だと考えます。
 「各課・施設などのページ」の中には、他にも同様のところがあるかと思いますが、この件に付いては、取りあえずここまでにしておきます。
 「選挙管理委員会事務局」には「投票所一覧」が載っていますが、はじめて投票する人のことも考慮して地図をつけた方が良いと思います。
 「教委スポーツ振興課」には、「各種スポーツ教室」、「各種イベント・行事」の日程が載せてありますが、「各種スポーツ大会」などはまだ工事中です。ところで、「教委」って一般的な言葉なのでしょうか。

 続いて「庁外」です。一部は既にご紹介しましたので省きます。まず「環境クリーンセンター」には、「市民べんり帳」―「暮らし」―「ごみ収集」で掲載されていないと批判した「地区ごとの回収日」の表が、巨大な画像(文字だけやから文字データでエエんちゃうの)で掲載されています。あ〜あ、ですね。もうちょっと何とかしてよ。
 「交通局」には、「バス停留所時刻表」(画像データにしてある理由がわかりません。また、字が潰れて読みにくいものもあります)が掲載されています。 「バスのりば案内」や、「画像が表示されるまで多少、時間がかかります」との親切な注意書きのある「市バス運行系統図」と合わせて、利用者にとって、たいへん便利だと思います。また、PDFをダウンロードして作る「伊丹市営バスペーパークラフト」も面白そうですね。
 また、レシピつきの給食メニューの紹介が面白い「さつき学園」、中々情報量の豊富な「水道局」(フロントページの巨大な画像は感心しませんが)、それに「市社会福祉協議会」は、それぞれ別のホームページになっています。

 「虎の巻」の下にある巻物の絵をクリックすると現れる「リンク集」は、自治体ホームページらしいごく普通のリンク集です。官設の「リンク集」って、伊丹に限らずどこでもあまり面白くないですね。「リンク集」は民間に限りますね。

 役所と住民との双方向性につてい見てみましょう。「フロントページ」には、<お問い合わせ先>として、担当課の名称と住所、電話番号などが明記されています。肝心の電子メールアドレスは、<お問い合わせ先>の文字の上の「このホームページについて」をクリックして現れるページの下の方に書かれています。ただし、<A HREF="mailto:[email protected]"></A>のタグで囲まれていないために、クリックしてもメールソフトは起動しません。ちょっと不親切ですね。付けるの忘れたのかなぁ? それからもう一つ、このページにメールアドレスを書くなら「フロントページ」にも書いた方が親切だとは思うのですが、注意書きを読んだ上でメールを送って欲しいということなのでしょうか。
 一方、「フロントページ」には「市長への手紙」というものも用意されています。こちらは、巻物の絵をクリックすると先ほど紹介した<A HREF="mailto:[email protected]"></A>のタグにより、メールソフトが起動します。この機能は便利なのですが、どのブラウザでも必ずメールソフトが起動するとは限りませんし、ブラウザやメールソフトの設定が正しく行われていない場合も起動しません。ぜひ、横にでもメールアドレスを書いていただきたいものです。なお、「市長への手紙」のメールアドレスは、「このホームページについて」に記されているアドレスとは別のもののようです。「まちづくりの主役はあなたです。市長へ気軽に意見や提言を!」と一応説明はありますが、できれば、もう少し具体的に、例えば、送られたメールが役所の中でどのように取り扱われるのか、返事はしてもらえるのかなどの説明をつけて欲しいですね。また、これまでに送られた意見も ―― 役所の回答も含めて ―― 読めるようにもしていただきたいですね。もちろんプライバシーなどの配慮は必要ですが。
 なお、「このホームページについて」には、「双方向性の観点から『市長への手紙』のページを設け、電子メールによる市政への提言、意見を受け付けています。」と書かれていますが、『市長への手紙』のページというものは見当たりません。
 以上以外にも、「アイ愛センター」の説明ページや、独立したホームページになっている「こども文化科学館」、「いたみホール」、「昆虫館」などには、メールアドレスが表記されていたり、メールを送る機能(アドレスを書いていないものもあり)が付けられていたりします。また、「伊丹市民べんり帳」―「広報・相談」―「広聴・暮らしの相談」には、担当課の電話番号だけでなく、電子メールが送れるようになっています(アドレスも書いてね)。「苦情、要望などの意見の申し出は、『市政への提言』(本庁、支所・分室に備え付けた郵送料無料の封筒・便せんセット)のほか、一般のはがきや手紙などの文書によるもの、電話、ファクス、インターネット、来庁などの口頭によるもの、陳情などの方法があり、随時、受け付けています。」と、電子メールでも苦情や要望を受付けているようです。なお、ここから送られる先は、「フロントページ」の「市長への手紙」から送られる先と同じアドレスです。

 最後に操作性の問題です。「フロントページ」が、目次の役割を果たしておりホームページ全体が見通せるようになっています。特に「伊丹市虎の巻」は、プルダウンメニューになっており、簡単に行きたいページに行け便利ですね。なお、このプルダウンメニューが使えないような環境で訪れた人にも、項目毎の目次を開くことにより各ページに行けるようになっているのも良いですね。
 情報を探すと言う点では「フロントページ」にある検索機能も便利です。
 なお、「このホームページについて」に伊丹市のホームページへの姿勢が書かれています。何も考えずに業者に丸投げして見てくればかりのホームページを作っている自治体が多い中で、きちっと考え方を持ってホームページを作られていることは、たいへん評価できます。
 一方、問題点もあります。一つ目は、これまでにも指摘したページ間のリンクの問題です。せっかく情報があるのに、閲覧者がうまく渡って行けないのは勿体無いですね。もう少し工夫すれば便利になると思いますので改善をお願いします。
 二つ目は、多くの画像にALT属性が書かれていない点です。特に問題なのは、ページを移動するために各ページに設けられているボタンです。これらにもALT属性が書かれていないため、画像を表示できない、または画像を表示しないようにしたブラウザを使用している人や、視覚障害者などで画像が認識できない人は伊丹市のホームページを満足に見ることが出来ません。伊丹市はホームページの作成に「IBM HomePage Builder」を使用されているようですが、同ソフトでは、ALT属性は簡単に付けることができるようになっていると思います。だいたい(株)IBMは「バリアフリーの扉」というページを設け、「画像がハイパーリンクになっている場合は、必ずコメント(ALT属性)を記述してください。」とか、「ハイパーリンクではない画像(で、)・・・その画像に意味がある場合、簡単にかつ分かりやすくコメント(ALT属性)を記述してください。」と啓蒙しているぐらいですから。
 三つ目は、PDFの問題です。PDFで情報を提供することの是非は別にして、PDFそのものに対する説明がなされていないページが、いくつかあることです。例えば「伊丹市営バスペーパークラフト」では、きちっとした説明があります。しかし、「都市計画室 」の「路外駐車場設置(変更)の届出」では、「・・・・駐車場法の規定によりあらかじめ市長に届け出が必要です(届出書PDF)」と書かれているだけで、PDFに関する説明はありません。「生活創造課」の「生ごみ減量・堆肥化容器購入費助成制度」も同じですね。ホームページから必要とする形式を保ったまま申請書類等がダウンロードできるのは、たいへん便利なことであり、私もPDFのこういう使い方なら賛成です。しかし、説明がないのは感心しません。みんなが知っているという前提で作るのは良くないでしょう。もっとも、各ページに一々PDFの説明を書くのもたいへんです。大阪府寝屋川市のように「申請書・申込書配信サービスのご案内」のページを作った方が効率的ではないでしょうか。また、大阪府河内長野市のように、申請書類のうちインターネットで配付が可能なものを集めた「申請書ダウンロード」専用のページを作るのも良いかもしれません。是非ご検討ください。

 一つ抜かしてしまいました。「フロントページ」の虎の巻の文字の横に、「English Page」と書かれています。あんまり目立たないので気が付きませんでした。伊丹市内にも多くの外国の方が住んでいらっしゃると思います。日本語は駄目だが英語なら読める人も少なくないと思います。そういう人達が、自分の住んでいる町の情報を得ようと言う場合、世界のどこかから伊丹市のことを知りたくてやって来る人たちを対象にしたこの「English Page」では、全く役に立ちませんね。
 だいたい、「フロントページ」に伊丹市のページであることを示す英語表記がありません(正確に言えば一番下の「Copyright(C)Itami city 1999.All rights reserved」だけ)し、<title>タグに挟まれたタイトルも日本語です。これでは、世界のどこかから、日本語を表示できないブラウザで訪れた場合、「フロントページ」は文字化けだらけでどうせ読めません。それに「English Page」自身に、日本語対応のブラウザ以外では文字化けする全角のアルファベット(全角スペースも駄目)が使われています。伊丹市長は「市長あいさつ」で「このホームページを通じて、伊丹市民はもちろん、広く世界中の人々とも結ばれていると思うと」と書かれていますが、現実は難しいようですね。・・・・・ブラウザの文字コードを日本語から英語などに切り替えると文字化けの様子がわかります。一度お試しください。
 「英語のページぐらいないと恥ずかしい」と思われているのかもしれませんが、世界のどこかにひょっとするといるかもしれない「伊丹市ファン」を相手にするより、足元の日本語の読めない住民を対象としたページを作った方が、遥かに市のステータスを引き上げることになると思いますが、いかがでしょう。最低、「外国人登録」や「外国人向け広報の案内」ぐらい外国語で書きましょう。その場合、大阪府枚方市が一つの参考になると思います。

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