自治体情報政策研究所 電子自治体情報
住民票コードを利用したデータマッチングに関するメモ

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 当研究所代表の黒田充が、作成したメモ(未定稿)です。
 強調は、黒田。

2006/1/30 初版
2006/8/18、8/25 改訂

1.市町村職員共済組合などの年金給付関係のデータベースに「住民票コード」が記録されている

 下記の通り私学共済組合や市町村職員共済組合の年金給付関係のデータベース、総務省の恩給等受給者データベース、厚生労働省の援護年金受給者データベースには、「住民票コード」が記録されています。
 これらは、現況届の廃止、すなわち住基ネットでの生存確認を行うためのものと考えられます。
 年金給付関係のデータベースと、住基ネットの本人確認情報を突合することは、「住民票コード」を利用した「データマッチング」行為です。

 なお、新潟県、滋賀県、大阪府、兵庫県、和歌山県、愛媛県、福岡県の市町村職員共済組合の「住民票コード」を記録したデータベースの名称、記録項目が同一であることから、他の都道府県の市町村職員共済組合にも同様のデータベースが存在すると考えられます。
 また、「年金財政を長期的に安定させ将来にわたって安定的に年金を支給すること、事務の効率化や組合員・年金受給権者のみなさまへのサービス向上をはかることなどを目的として、平成16年6月に法律改正がおこなわれ、平成19年4月から、全国市町村職員共済組合連合会(以下「市町村連合会」と略します。)に市町村職員共済組合および都市職員共済組合(以下「構成組合」と略します。)の長期給付事業(年金業務)を集約し、一元的に処理することとなり」、「現在、市町村連合会および構成組合では、平成19年4月からの長期給付事業(年金業務)の一元的処理にむけた準備作業をおこなって」(「平成19年4月から市町村連合会が共済年金を支払います。」全国市町村職員共済組合連合会Webサイト)いるとありますから、全国市町村職員共済組合連合会のデータベースにも「住民票コード」が記録されるのはまず間違いないでしょう。

 

2.国民年金、厚生年金の給付関係のデータベースに「住民票コード」を記録する作業が行われている

 社会保険庁Webサイトを見ると、下記の通り国民年金、厚生年金の給付関係のデータベースに「住民票コード」を記録する作業が行われていることがわかります。
 これらは、2006年度中に国民年金、厚生年金の受給者に関わる現況届の廃止、すなわち住基ネットでの生存確認を行うためのものです。
 年金給付関係のデータベースと、住基ネットの本人確認情報を突合することは、住民票コードを利用した「データマッチング」行為です。

 

3.年金未加入者の把握などを目的に、「住民票コード」が給付関係以外の年金事務に関わるデータベースにも記録される可能性

 年金未加入者の把握や、氏名・住所変更届等の原則廃止等に住基ネットを活用することなどを盛り込んだ「国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案」が、2006年3月に国会に提出(継続審議)されています。
 この法案が可決されると、住基ネットの本人確認情報と年金事務に関わるデータベースとを日常的(氏名・住所変更は毎日行われる)にデータマッチングする必要が生じますが、データマッチングに住所・氏名・生年月日を使用するとかなりの不一致が生じる(婚姻すると氏名が2分の1の確率で変わる)と思われます。このため、効率的にデータマッチングを行うには、「住民票コード」を利用せざるを得ません。したがって、給付関係以外の年金事務に関わるデータベース(被保険者データベース等)にも「住民票コード」が記録されることになるのは間違いないでしょう。

 なお、現在、社会保険庁は、年金への加入勧奨をするため20歳になった者について住基ネットからリストを入手していますが、この作業に伴って「住民票コード」が年金事務に関わるデータベースに記録されているのかどうかは不明です。

 
 

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カウンター from 2006.8.26