自治体ホームページウォッチング  独断批評−大阪編
大阪狭山市  当初掲載 99年3月7日  最終更新 00年3月23日

掲載日順 | 地域別( 東京大阪その他 ) | 評価基準ひとこと

 1年ぶりに訪れましたが、基本的な部分で変化(改善)はありません。が、一応、コメントのリニューアルをしました。

 たいへんデザインの奇麗なホームページですが、操作性にも内容にも問題ありです。フロントページ以外は全てフレーム機能を使っています。フレームの左側が目次になり、右側が情報を表示するようになっています。しかし、<NOFRAMES>タグが使われていないためフレーム機能に対応していないブラウザではフロントページ以外を見ることができません。フレーム機能未対応のブラウザでも支障なく閲覧できるようにするためには、全面的なデザインの変更が必要かもしれません。しかし、取りあえずフレーム左側の目次を見ることができるようにさえすれば、別のウィンドウを開くことにより、何とか各ページを覗けるのではと思います。何か良い手を考えて、改善してください。

 行政運営における基本的情報である財政、例規、計画などの情報は、ごく一部を除いて全く掲載されていません。どう見ても旧時代的な回覧版的ホームページで、情報公開の視点は感じられません。さらに、そのごく一部と言うのも何と「平成8年度大阪狭山市会計別決算」です。もう2000年3月です。既に平成10年(1998年)度決算が明らかになっています。どうしてまだ平成8年(1996年)度なのでしょう。怠慢としか言えません(一年前も同じ)。また「会計別」と言いながら「一般会計」しか載っていません。どうなってるのでしょう。

 仕方がないので、フロントページの目次に沿って内容を見ていくことにします。
 「さやま人」をクリックすると「今月のさやま人」と書かれたページが表示されます。今月とは書かれていますが、左上の表示から判断して、どうやら「2000年3月」ではなく「1999年5月」のようです。また「恭蔵さんを偲んで『月のまつりコンサートin茶花の里」が開かれます。 とき 8月28日(土)午後4時〜9時」と書かれていますが、これは1999年8月28日のことのようです。半年以上前の行事です。またまた怠慢です。こんな様子では、失礼ながら本当に「恭蔵さんを偲」ぶ気があるのかと疑ってしまいます。
 市民総参加のホームページを目標に取り組まれている「5万6千人のギャラリー」は、アイデアとして面白いのですが、まだ36点に過ぎず作品の集まりは悪いようです(画像ファイル名が全て98xx_xx.jpgとなっているのも気になります。99年には応募はなかったのでしょうか?)。また見ていて気になったのは、作品を斜めに撮影した写真を掲載している点です。何か理由があるのでしょうか。さらに、その写真自体も小さく、細部が見えないことも気になります。正面からきちっと撮影し、小さな写真をクリックすると大きな写真が表示されるようにすべきだと思います。なお、この「5万6千人のギャラリー」への応募の方法は、「Q&A;コーナー」に掲載されています。「Q&A;コーナー」に載せるのも良いのですが、できれば「5万6千人のギャラリー」の表紙のページにも応募方法を明記した方が親切でしょう。
 「街角に生きる」も市民参加型のホームページを目指したもののようですが、記事は「'98年11月 No.134」と「'98年10月 No.133」だけです。残念。なお、どちらの記事もプライバシーに関することが掲載されていますが、大丈夫でしょうか? 私にも子どもがいますが、変な事件が多発している折柄、こういう形では載せたくないですね。
 「Q&A;コーナー」には、先程の「5万6千人のギャラリー」への応募の方法と、ホームページへのリンクについて掲載されているだけです。
 「市民がつくるHP集」と「サークル紹介」は、一年前と同じく空っぽです。なお「HP」は、「コンピュータシステムおよび周辺機器等の開発・製造・輸出入・販売・リース・レンタルおよびサポート」を事業とし、本社を 米国カルフォルニア州パロアルト市におき、従業員数が約78,000名の Hewlett-Packard Company(ヒューレット・パッカード(株) 略称:HP)ではなく、単にホームページの略です。何でも略す風潮に乗ってホームページのことをHPと表記する人が増えているようです。実際、検索サイトで「HP」をキーワードに検索をかけるとホームページの意味で使っているページがたくさんヒットします。私は略すぐらいなら正しくWeb Siteと言った方が良いと思います。国際的に通じますしね。
 「地車まつり」には、「今年も10月10日、11日の両日、晴れわたった秋空の下に、祭り囃子が響きました。」と書かれていますが、1998年の記事です。
 だんじり祭を題材にした「市立公民館講座作品」も同じく1998年のものです。もっとも古い記事だからと言って削除しなければならないわけではありません。情報を蓄積していくのもホームページの役割の一つです。ただ重要なのは、訪れた人が、いつの記事なのか容易にわかるようにしておくことだと思います。
 以上の様に、「さやま人」で括られたページは、住民の参加を狙ったものです。しかし、その試みは今のところうまく行っていません。何故でしょう。役所の取り組みに問題があるのでしょうか、それとも住民の側に意欲がないのでしょうか。まあ、どちらにしても、そろそろ見苦しい放置は止めて、きちっと総括する時期ではないでしょうか。

 「さやま池」は狭山池を中心とした狭山の歴史とまちの紹介です。きれいにデザインされ情報量も多く、郷土を知る上でたいへん役に立つページだと思います。しかし、残念なのは、写真が小さいことです。表示スピードを考慮するなら、取りあえず小さな写真を表示し、後は閲覧者が希望した場合のみクリックすると大きな写真が表示されるようにしておけば、特に問題はないと思います。ところで「水の郷100選」って、どういう意味でしょう。説明がないですね。一番下に「出典:国土庁 水と緑の文化をはぐくむ水の郷100選」と書いてありますから、国土庁が選んだ100の水の郷に狭山池が入っているということなのでしょう。おそらく。

 続いて「さやま報」です。「最新ニュース」は、大阪狭山市であった出来事を写真付きで紹介したものです。前回訪れた際(1999年3月)に、「最新ニュースの項は、更新する気がないのか、9月7日の『子どもいきいきフォーラム』の記事が最新です」と指摘していましたが、現在(2000年3月)は、2000年の1/23から2/19の記事が掲載されています。まだ「最新」とは言いがたいとは思いますが、多少改善されたようです。
 「大阪狭山市施設案内」は、市内地図と施設紹介を連動させたものです。地図上に表示されている全ての公共施設に紹介文があるわけではありませんが、主だったところは押さえているようです。ただ、気になったのは「狭山・美原医療保健センター(休日急病診療所)」と「大阪府狭山保健所」の紹介がないことです。前者は美原町との共同事務であり、後者は府の施設だからかもしれません。しかし、どちらとも、市民にとっては詳しく知りたい施設でしょう。
 と書いてよく見たら「健康ガイド」に「保健所が府民健康プラザに変わります(府のリストラの一環です 筆者注)」との情報が業務案内とともに掲載されています。大事なことですから「大阪狭山市施設案内」の「大阪府狭山保健所」からもリンクを張ってください。
 元に戻って「大阪狭山市施設案内」の件です。地図が拡大されるのは、たいへん結構ですが、地図の上で施設の所在を表す丸付き数字、潰れて読みにくいですね。もう少し見やすくできないものでしょうか。それに緑色の背景の上の赤字は色覚に障害のある人は読みづらいそうです。改善を望みます。
 また、各施設の紹介は写真の大きさも押さえられコンパクトにまとめられており、決して悪くはありません。しかし、できればもう少し詳しく、例えば所在地図をつける(市内全図では多少拡大しても大雑把ですからね)などしてもらえないでしょうか。直ぐには無理でしょうが、豊中市などを参考に改善してください。
 「姉妹都市」も美しいページです。さすがプロですね。
 「情報のページ」は、ブラックユーモアのページです。なにしろ情報が皆目ないのですから。リンクが張られた14のアイコンの内、情報があったのは、スポーツのみです。2000年3月23日現在、「公民館イベント」も含め、他は「タイトル 提供期間」の意味不明の文字があるのみです。確か一年前もそうでした。たまたま情報がないときにぶつかったのでしょうか? それとも大阪狭山市には市民に提供すべき情報は存在しないのでしょうか。
 一方、SAYAKAホールイベントの方は、催し案内や施設案内、友の会の案内など盛りだくさんです。しかし、これは大阪狭山市のホームページとは別のホームページです。大阪狭山市はOPAS協議会(大阪地域情報サービスネットワーク協議会)のサーバーですが、SAYAKAホールイベントの方はSo-netのサーバーを利用しています。リンクが張ってあるだけとみなすべきでしょう。

 ところで、この意味不明の「タイトル 提供期間」の文字ですが、熊取町のホームページにも同じような「タイトル タイトル注釈 」の文字が見られます。そこで、ネットサーフィンを行なって、背景を探ってみました。すると、どうやら両者の共通項は、大阪地域情報サービスネットワーク協議会(OPAS協議会)のようです(この協議会のホームページの関連リンクに、大阪狭山市ともに、茨木市、熊取町、寝屋川市、河内長野市、吹田市が掲載されている)。そして、このOPAS協議会が事業として運営しているなにわ塾ネット(大阪府生涯学習情報提供システム)が、この現象を引き起こしている原因のようです。例えば、このなにわ塾ネットの講座・イベント情報の「大阪狭山市に関する情報です。」の中や、施設情報の「大阪狭山市に関する情報です。」の中に「タイトル タイトル注釈」の文字がありますし、各項目をクリックして現われるページは、大阪狭山市の「情報のページ」で唯一情報のあったスポーツに並んでいる各行事をクリックして現われるページとアドレス(URL)が同じです。
 ところで、「大阪狭山FCサッカースクール」のページのソースを覗いて見ると、一番下に

<!--ALTERDATE: 2000/02/20 -->
<!--ALTERTIME: 15:55:40 -->
<!--MAKEUNION: osakasayama -->
<!--MAKESTAFF: ossports2 -->
<!--TITLE: 大阪狭山FCサッカースクール -->
<!--TITLECOMMENT:  -->
<!--LINKWORD: OPAS:講座・イベント情報/沿線別/南海/高野線 -->
<!--LINKWORD: OPAS:講座・イベント情報/時期別/4月 -->
<!--LINKWORD: OPAS:講座・イベント情報/地域別/南河内地域/大阪狭山市 -->
<!--LINKWORD: OPAS:講座・イベント情報/分野別/健康・スポーツ -->
<!--LINKWORD: OSAKASAYAMA:市HP/情報/スポーツ -->
<!--STARTDATE: 2000/03/01 -->
<!--ENDDATE: 2000/09/30 -->
<!--COMMENT:  -->
<!--TRASHBOX: 0 -->
<!--RELATION START -->
<!--RELATION END -->
<!--SIGNATURE START -->
<!--SIGNATURE END -->

 などの文字が見つかります。各ページの行事のタイトルは、<!--TITLE: 大阪狭山FCサッカースクール -->が、タイトル注釈は、<!--TITLECOMMENT: -->が(データは何も入っていない)、提供期間は、<!--STARTDATE: 2000/03/01 --> <!--ENDDATE: 2000/09/30 -->が(ENDDATEを過ぎると自動的にホームページに表示されなくなるらしい)反映しているようです。
 なにわ塾ネットの「お知らせ」によると「ホームページの情報は、『情報源入力方式』―各参加団体の担当職員が、イベント情報などを直接、サーバーへ入力―を採用している」とのこと。すなわち、この入力する際に職員が使用する項目名が、一般の市民が見るホームページに、そのまま掲載され、一般市民には意味不明の文字として表示されているようです。市町村とOPAS協議会は、この様な意味不明の文字を一般市民に見せずに、なにわ塾ネットの運用を行なうことは無理なのでしょうか。
 なお、この大阪地域情報サービスネットワーク協議会(OPAS協議会)に関係している他の自治体の内、寝屋川市では同様に「タイトル タイトル注釈」等の文字が出るページがありますが、茨木市ではこの点をうまく処理しているのか、出ないようです。

 引き続き「さやま報」の各ページを見ていきます。次は「各種相談日程」ですが、これは、問い合せ先の電話番号が書かれている所と書かれていない所があることを除けば別に問題ありません。
 「健康ガイド」は、「大阪狭山市施設案内」の狭山保健所の所で紹介した府民健康プラザに変わる情報以外にも、「麻しん(はしか)ワクチンの接種」や「献血」の情報があります。それぞれ問い合わせ先が書かれていますが、こちらも電話番号が書かれていません。不親切ですね。電話もらいたくないのでしょうね。それとも「ご意見箱」に書かれたアドレスに電子メールを送れば返事してくれるのかなあ。「本WEBページの一層の充実のため、ぜひ、皆さんのご意見・ご感想をお寄せ下さい。」としか書いていませんが。どうなんでしょう。「健康ガイド」に関してもう一点。どうして、医療機関一覧は、字が小さくて見にくい画像なのでしょう。<TABLE>タグで表にしてください。
 「市勢要覧」は、市章、市の木・花、市民憲章、市の位置・広ぼう・高度・面積といった正に市勢要覧です。また、人口、平成8年度大阪狭山市会計別決算、道路、公園、公共下水道、電気・ガス・上水道など若干の統計もあります。「人口」は5年に一度の国勢調査のデータですから平成7年(1995年)のものであっても当然ですが、他のデータも平成8年度までです。更新する気は無いようです。
 「リンク集」は、別にどういう事のないものですが、府下自治体の内、リンクが張られているのは、大阪府、富田林市、寝屋川市、吹田市だけです。OPAS協議会の関係だけと考えても少し足りませんね。自治体どうし好き嫌いがあるのかな。

 双方向性については、先ほど紹介した「ご意見箱」にメールアドレスが書かれているだけです。なお、メールアドレスはフロントページには表示されていません。あれ、大阪狭山市役所の所在地も電話番号も、さらにホームページの担当課名も書いていませんね。ひょっとすると、公式ページではないのかな。
 冗談はさて置き、フロントページには、新着情報が「What's New」として表示され、最終更新日も「Last update:3/18」と書かれて(日本語で書いてヨ)います。それはそれで結構なことですが、少し変なところもあります。
 まず、「黒山警察署からのお知らせ」です。このページへは「What's New」以外からは、到達できないようです。一応、「黒山警察署からのお知らせ」をクリックすると「さやま報」のフレームが現れますが、「さやま報」のメニューのどれにも入っていません。どうしてかなとよく考えたら、大阪狭山市のホームページには、どこの自治体ホームページにもある「市からのお知らせ」のページが、そもそもないのです。「情報のページ」が相応しそうですが、ここは開店休業状態ですし、「黒山警察署からのお知らせ」は設けられた14分類のどれにも該当しませんしね。狭山市のホームページは、最初から、もう一度設計した方が良いかもしれません。もっとも「黒山警察署からのお知らせ」は、 4月6日から4月15日の10日間の春の全国交通安全運動の記事ですから、後一ヶ月もすれば削除されると思います。
 もう一点、「4月からコミュニティセンターの休館日が変わります」もおかしいですね。クリックすると「大阪狭山市施設案内」の「コミュニティセンター」の紹介ページが単独で現れます。目次のついたフレームの左側は表示されませんので、このページからは、ブラウザの戻るボタンを押さない限りどこへも行くことができません(正確に言うと下の方にある「Back」を2回続けてクリックして「大阪狭山市施設案内」までは行けます。が、そこで行き止まりです)。フレーム利用の結果生じた悲劇です。

 最後に操作性についてです。フレームの問題については、最初にも述べましたので割愛します。
 画像のALT属性は、ほぼ全て書かれているようです(つける必要のない飾りにまで、「bar」などと付けているのはやり過ぎですが)。この点では合格です。さすがプロの業者です。ここまできっちり付けられていると気持ちがいいですね。
 また、画像利用の点も一部を除いて(例)、必要以上に大きいなど無茶苦茶なものはありません。写真の画像ファイルの圧縮も適度にされているようです。むしろ、これまでにも何度か指摘しましたが、どちらかと言うと、小さい画像だけでなく大きな画像もつけて欲しいと思います。小さな画像から大きな画像にリンクを張り、クリックで拡大されるようにすれば、アクセスにストレスもかかりませんから、問題はないと思います。
 一方、各ページのタイトルですが、こちらは同じタイトルをつけたページが複数あり「アクセシビリティ」の点で不合格です。
 色使いに関する注文です。「さやま人」のフレームの背景色はオレンジ色(#ff9900)です。一方、リンク部分の文字の色はリンクを訪れた後、赤(cc0033)に変わるように設定されています。このため、背景と見分けがつきにくくなります(例です)。背景色を何か他の色にした方が良いように思います。

 デザインが美しいのは、汚いより遥かに結構なことです。しかし、内容が伴わなければ意味がありません。この一年間進歩はあまり見られませんでしたが、今後、古くなったデータの更新や、住民自治につながるような情報の提供を心がけていただきたいと思います。

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