1999年7月24日?に開設された、比較的新しい自治体ホームページです。しかし、新しい割には、昔ながらの自治体ホームページです。財政や行政計画、例規といった情報は全くなく、広報紙のバックナンバーも、窓口や手続き案内もありません。公共施設の案内も「岬町健康ふれあいセンター『ピアッツァ5』」と「府立水産試験場」だけです。全体に住民向けというより、観光客向けといった趣です。「大阪府の最南端、海・山・緑、自然満載の岬町のまちを、より広く、またより多くの方々に知っていただきたく、このたびホームページを開設いたしました。 」との町長あいさつにもそのことが現れています。住民向けではない観光客向けのホームページはダメだなどとは、もちろん思いませんが、観光客向けとして見た場合、果たして岬町のホームページは充分な内容と言えるのでしょうか。まず、この点をホームページの全体像がわかりやすくなっているフロントページの目次に沿って見ていきます。
まず、観光客にとって必要なことは、岬町がどこにあり、そこに行くためには交通機関をどう利用すればよいのかといった情報でしょう。この点に答えてくれそうな「岬町ってどこ!」というページがあります。しかし、見てみると、肩透かしです。「まちの概要」もそういう役には立ちません。困ったものです。最低、「大阪市内からであれば、○○駅で○○電車の○○に乗車し、○○駅で乗換えれば、○○分で到着」などと載せるべきでしょう。
が、私がこう書くと、他の自治体ホームページへの批評で、関空や新大阪駅から役所までの交通ルートを書いて何の役に立つのかと指摘していることと矛盾するぞと、言われるかもしれません。しかしながら、役所までのルートは、視察に訪れる役人か議員以外には役に立ちませんが、こと観光地までのルートとなれば、観光客にとって真っ先に必要な情報です。根本的に違います。観光地でもないのに、また観光地として売り出そうともしていないのに、関空や新大阪駅から役所までのルートを載せ、「一度訪れてみてください」などと書いていることをおかしいと言っているのです。岬町が客観的に見て観光地であるのか否かは、わかりませんが、少なくともホームページが明らかに観光客向けに作られている以上、交通ルートを明記すべきだと、私は指摘しているのです。
では、次にそのものずばりの「観光情報(案内?)」というページはどうでしょうか。中身は、各観光スポットの簡単な紹介です。情報量は決して多くありませんが、どういうところかは写真もあり、一応わかるようになっています。また、問い合わせ先も明記されています。しかし、各観光スポットへの道がわかりません。「南海本線○○駅下車徒歩約○○分」などと書かれてはいますが、初めて訪れる人にとって必要な情報は、駅からの地図です。簡単なもので良いですから、ぜひ載せてください(「お宿情報」や「ハイキングコース」は特にネ)。今後、一般のガイドブックなどでも手に入る「通り一遍の情報」だけでなく、地元ならばこその情報や、とれたての情報などをどしどし掲載すれば、観光客誘致に本当に役立つホームページとなるでしょう。この点、観光のために徹し、「金剛山情報サービス」などの情報を提供している千早赤阪村のホームページが参考になるでしょう。岬町の場合、特に、「つり情報」として、穴場情報などを地元の漁業組合に協力をお願いしてリアルタイムに掲載すれば喜ばれるのではないでしょうか。
ところで、これまで地図がないと散々言いましたが、実は「観光案内」のページの下の方からリンクが貼られた「地図」があります。しかし、残念ながら中身は、イラスト地図でどのあたりに各観光スポットがあるか、凡そがわかるだけで、実際に出向くためには、あまり役立ちそうにありません。にもかかわらず、この地図のファイルサイズは、なんと約368KBもあります。完全にダウンロードするまで、一体何分かかるやら。どうしてもこんな大きな地図を掲載したいなら、クリックする前にファイルサイズかわかるように「観光案内」ページの地図へのリンクの横に「368KB 完全に表示されるまで長時間かかります。電話料金にご注意!!」とでも表記すべきでしょう。
中身が「ピアッツァ5」と「大阪府立水産試験場」を除けば、「観光案内」と重複しており、違いがよくわからない「みどころガイド」というページがあります。なぜこのページをつくったのかよくわかりません。「ピアッツァ5」と「大阪府立水産試験場」のページへは、フロントページからもリンクが貼られており、なおさら意図がよくわかりません。「ピアッツァ5」と「大阪府立水産試験場」は観光スポットではないが、「みどころ」だという事でしょうか (^_^;)
結構詳しい説明が付けられており面白い「まちの文化財」のページにも、しつこいようですが、地図が欲しいですね。
「イベント情報」も「ピアッツァ5」の「特別教室のご案内」など一部を除けば、住民だけを対象とせずに、広く観光客を相手にしたもののようです。ここに掲載された各イベントとそれが行われる場所の説明である「観光案内」ページの各観光スポットや「ピアッツァ情報」との間に相互リンクを張ればもっと便利になるのではと思います。それに、・・・・う〜ん・・・・・・ここにも地図が・・・・・(‾_‾;)
で、これまで何度も登場した『ピアッツァ5』は、「センター内に5つの「広場=piazza」いきいきライフゾーン・環境考房ゾーン・プールゾーン・ゆう湯うゾーン・こみゅにてぃゾーンを持つ町立の施設」だそうです。この施設は、観光施設というより、むしろ住民向けの施設のようです。おそらく、ふるさと創生事業の一環として一般単独事業債(地域総合整備事業債)を使って作られた施設なのでしょう。他のページに比べ、たいへん詳しい情報が掲載されています。やはり地図はありませんが、南海みさき公園駅からの送迎バスの時刻表まで載っています。利用者にとってはたいへん便利なページです。ところで、このバス、途中に停留所はないのでしょうか。
さて、この『ピアッツァ5』のページに、一つ不思議な点があります。各ページの一番下に矢印が左右に向けてつくられています。右を押すと5つの「広場=piazza」を順に見ていくことができます。これは納得できます。しかし、左を押すといきなり『ピアッツァ5』の最初のページに戻ります。一つ一つ戻るようにするか、矢印記号ではなく、別の記号か文字を入れるなりしたほうが良いのではないでしょうか。
「府立水産試験場」は、ごく簡単な説明だけです。府立の施設だからこんなものでしょう。
と、「観光客向けと考えた場合、充分な内容となっているのか、まずその点から」と、見てきましたが、これで岬町ホームページのほぼ全てのページを見たことになります。結局、観光客向け以外の情報はほとんどないようです。で、評価の結論はと言うと、開設した直後だから当然だとは思いますが、まだまだこれからといったところでしょう。「私たちが作りました」とホームページ作成チームの集合写真まで載せている(大阪府下で唯一)ことから、やる気は相当あるのではと思います。全体を通じた手作りの雰囲気もなかなか悪くありません。これからに期待したいものです。・・・・・・ぜひ、観光情報だけでなく、情報提供・公開の観点も含めたホームページを作って欲しいですね (^_^;)
最後に、いくつか気になった点を指摘します。一つは、フロントページに、お問い合わせは「総務部町長公室」となっていますが、メールアドレスの表記がありません。「ご意見ご感想」のフォーム(私のDOS/V機の Microsoft Windows98+Netscape Communicator 4.51 では正しく表示されないようです)には、送り主のアドレスを書く欄があるにもかかわらず、自らのアドレスを示さないのは、エチケットに反するように思います。ぜひ町役場のアドレスを表示するとともに、送られた意見が役場内でどう扱われるのかも書いて欲しいですね。
二つ目には、あっちこっちに、横に伸びたり、縦に長くなったりしているおかしな写真が多々ある点です。各写真の<IMG>タグに、きちんとwidthとheightが指定してありますが、肝心の数値がおかしいように思います。例えば「大阪マリンフェスティバル」のページの一番下の「マリンロッジ海風館」の写真 kaihuukan-photo.jpg は、width="339" height="195"となっていますが、正しくはwidth="231" height="204"ではないでしょうか。左が岬町のホームページの設定で、右が私が思う正しい設定です。比較してみてください。
| 誤? | 正? |
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| 上記写真は、岬町ホームページ(http://www.town.misaki.osaka.jp/Tourist-Guide/Marine-Festival/index.html)から引用させていただきました。 | |
しつこいようですが、例をもう一つ。『ピアッツァ5』のページの「こみゅにてぃゾーン」の写真 yose-photo.jpg は、width="200" height="191"となっていますが、正しくはwidth="273" height="191"でしょう。
| 誤? | 正? |
![]() |
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| 上記写真は、岬町ホームページ(http://www.town.misaki.osaka.jp/Piazza5/index.html)から引用させていただきました。 | |
この他にも写真の処理の仕方がおかしいものがたくさんあります。例えば「イベント情報」の「コンサート JAZZ・ON・BOAT」の写真ですが、widthとheightを指定して無理やり小さく表示しTABLEの枠内に収めているようです(数値の入れ間違いにしては度が過ぎています)。そのため画像が縦に縮んでしまいおかしい上、ファイルサイズは約88KBと元のままなので表示に時間がかかってしまいます。枠内に収めようとするならwidthとheightの指定で小さく表示させるのではなく、画像サイズそのものを画像処理ソフトなどで小さくすべきでしょう。ついでに各写真の<IMG>タグに、ALT属性を付けるのは良いことですが、写真と一致したものにすべきでは。
気になった三点目は、ホームページ作成に「Microsoft FrontPage 3.0」を使っているためだと思いますが、FONTに「MS ゴシック」などが指定されている点です。これは「Microsoft Windows」を使っているDOS/V機では作成者の意図どおり表示されますが、MacやUNIXなどでは正しく表示されません。また「HG丸ゴシックM-PRO」などを指定した場合には、たまたま訪問者のパソコンに「HG丸ゴシックM-PRO」のフォントが装備されていない限り、別のフォントに切り替わってしまいます。なお、ネットスケープナビゲーターは、これらの指定を全く無視するようです。
四つ目は、P などのタグの使い方がおかしい点です(特に『ピアッツァ5』のページが気になります)。ブラウザのウインドウの大きさを変えたり、作成時に使用しているパソコンとは解像度が違うパソコンで見てみると文章の改行位置がおかしいことがわかると思います。詳しくは、HTMLの解説書などを読んでみてください。
そして、最後に、もう一つ。各ページの一番下にフロントページに戻るための「Information」と書かれたボタンがつけられていますが、こうしたリンクに「Information」という単語を当てている例は、他で見たことがなく、一般的ではないように思います。普通は「HOME」とか「TOP」でしょう。一度考えてみてください。
ああ、それからもう一つ。更新情報は必ず作ってください。何度も訪れる人にとって、更新情報は大事な水先案内です。いろいろ勝手なことばかり書きましたがよろしくお願いします。