[ 掲載日順 | 地域別( 東京 ・ 大阪 ・ その他 ) | 評価基準 | ひとこと ]
最初に、行政運営における基本的情報である例規、計画、財政などについてどのような情報があるか見てみましょう。
例規については、例規集のようなまとまったものはなく「大津市環境基本条例」や「大津市生活環境の保全と増進に関する条例」、「大津市特定旅館建築規制条例」などを収録した「環境関連条例一覧」や、「大津市総合計画審議会条例」があるのみと貧弱です。
これに対して、計画関係では、大津市の基本情報として総合計画を始め様々な計画が掲載されています。総合計画(21世紀初頭を目標とした基本構想、平成12年度を目標とした基本計画)の概略に加え、平成22年度を目標とした新総合計画の基本構想(2000年3月策定)及び、基本計画(案) の中間報告が掲載されています。この中間報告に対して、意見の募集(郵送、FAX、最寄りの支所窓口、E-mailにて)が2000年11月24日を期限に行なわれていました。届いた意見や提言は、総合計画審議会等で検討し、基本計画(案)に反映させていくとのことです。なお、中間報告は、企画課と各支所の窓口で縦覧できると書かれていますが、大津市のホームページにも掲載されています。一般の住民が、役所の開庁時間に、縦覧のために、わざわざ出向くのは、たいへんですが、ホームページなら簡単(お金はかかりますが)です。今後もこういうやり方を進めてもらいたいものです。
もっとも注文点もあります。一つは、中間報告がPDFのみですが、アクセシビリティも考慮しHTMLでも提供するようにすること、二つには、議論の経過と到達点を住民で共有するために総合計画審議会の議事を明らかにすること、三つには、住民から出された意見や提言をホームページで公開すること、そして最後に、意見を募集する期間をもっと長くする(現行:縦覧期間11月15日〜24日、意見募集期限11月24日)とともに、意見の中間集約とその公開を行なうことにより、議論が深まるようにすることです。
他にも、国土利用計画、男女共同参画プランに対する提言(概要)、新・大津市行政改革(新行政改革実施計画、新行政改革大綱)、子育て支援計画、障害者福祉計画、情報化推進計画、文化振興ビジョン(概要版)、都市計画マスタープラン、環境基本計画、地球環境保全地域行動計画(アジェンダ21おおつ)、緑の基本計画などが掲載されています。これだけ多くの計画をホームページで公開していることは、たいへん評価できます。今後はさらに、計画の位置付けなどの解説や、策定段階における情報の提供、さらには策定作業への住民参加をも視野に入れたホームページづくりを進めていくことが必要でしょう。なお、「大津市景観形成基本計画」は、この基本情報からはリンクが、なぜか張られていません。
財政については、平成12年度予算と財政状況が掲載されています。前者には歳入歳出の概況とともに、70数項目にわたる主な事業内容が簡単に書かれています。こうした事業内容すら書かれていないホームページが多い中では、これでも評価できる部類ですが、住民自治の点から見れば、もっと詳しい説明が必要でしょう。例えば、「柳が崎湖岸公園の整備・・・4億5,052万円」と書くだけでなく、具体的にどんな公園がいつまでにできるのか、財源はどうなっているのか、特に近年、財政危機の原因として問題となっている借金増との関係はどうなのかなども書かないと、情報提供としては、まだまだ不充分でしょう。
一方、財政状況は、一般会計当初予算額と市債残高の推移や、主な市税収入の推移、主な歳入決算額の推移、歳出款別決算状況などに関するExcelで作成したと思われるグラフの画像があるのみで、元になった数値表どころか、何の解説もありません。また、98年度、99年度の決算カードも掲載されていますが、HTMLのテーブルでもExcelの表でもなく、再利用の困難な画像データとなっています。とりあえずホームページに載せてあるというだけです。これでは、市当局として、住民に何を伝えたいのか、どう理解して欲しいのか、全くわかりません。
以上のように、行政運営における基本的情報の提供については、計画関係を除けば、とても及第点を差し上げられるような状況ではありません。今後は、県庁所在地の自治体に相応しい改善を期待します。特に、2001年4月1日からは特例市になる(巨大サイズの絵は何とかして欲しい・・・・)わけですしね。
続いて、「ホームページ全体構成図」に沿いながら、また各ページの上部フレームに表示される目次も参考にしながら、ホームページの全体を見ていくことにします。
まず、「大津市の基本情報」です。「市長からのメッセージ」は「歓迎のことば」と「思うこと」からなっています。「歓迎のことば」には、「このページへのアクセスを機会に、滋賀の県都として、近畿圏の中核都市として発展を続ける『湖都大津』への関心をさらに深めていただければ幸いです」などと書かれており、大津市のホームページを訪れる人は、(関心があまりない)市民以外であるという前提になっています。その証拠に、ご丁寧に「大津へのアクセス」へのリンクも設けられています。自治体ホームページの開設目的としては、重要文化財級のあいさつです。「思うこと」は、市長執筆のコラムのように見えますが、何なのかわかるような説明はありません。
「統計」は、県庁所在地の自治体ホームページとしては、おそろしく貧弱です。「アクセス状況累計」は、何の説明もありませんが、大津市ホームページへのアクセス数なのでしょう。数字を並べるのも結構ですが、グラフぐらい付けたらいかがでしょうか。仕方ないので、私の作成した見本を付けておきます。他には、「福祉と健康」に「福祉と保健に関する統計」があります。掲載項目が多いのはよいのですが、Excelで作成したらしいグラフのみで、元の数値表がないのが残念です。
「構想・計画」「財政」については前述したので、次ぎは「その他」です。「大津市民の歌」をRealPlayerで聞くことができるますが、楽譜の方は小さすぎて読めません。また、「姉妹都市・友好都市」は、簡単な説明だけです。これらの都市はホームページを開設していないのでしょうか。もし、あるならリンクを張るべきですね。
「行政組織」は、簡単な事務分掌、電話番号などが載っているだけ、「都市宣言」は宣言文はなく宣言の名称だけ、「市の広報番組」はメディア別に放送時間などが載っているだけと、ほとんど役に立ちそうにない内容です。
次ぎは「くらしの便利帳」です。
トップは、特集の「 平成12年4月 介護保険がスタートしました」です。注文点は二つ。縦に長いページなので、頭にリンク付きの目次を設けること。丸の中に数字の入った文字は、機種依存文字なので使用しないことです。
続いて「くらし」のところで気になった点をいくつか上げてみましょう。「市民センター」は小学校区ごとに設けられているということですが、市民なら誰でも自分がどの小学校区に住んでいるのか知っているのでしょうか。市民センターの所在地図とともに管轄区域を書いておかなくても問題は無いのでしょうか。
「ごみ収集」には「収集日は地域によって違いますので、『ごみの分け方・出し方』で確認してからごみを出してください」と書かれていますが、手元に「ごみの分け方・出し方」があればホームページなんかわざわざ見ません。無いからこそ、ホームページに載ってないかと見るのです。
「大型ごみの収集日程表」は、2001年3月25日現在、「くらしの便利帳」からは2000年3月の日程が開きますが、「ホームページ全体構成図」からは2000年10月、11月の日程が表示されます。リンク先の訂正が必要なようです。
「上水道・ガス」「下水道」には、 平均的な料金は載っていますが、料金表そのものは載っていません。詳しくは担当課へ聞けということのようですが、こういうものこそホームページに掲載すべきでしょう。・・・・・・・・・実は、水道、ガス事業を行なっている「大津市企業局」のホームページが別にあり、そこには水道、ガスの料金の掲載方法について詳しく掲載されています。企業局へリンクを張るべきでしょうね。
「住まい」には「住宅課では年4回、公営住宅空家募集をしています。詳しくは『広報おおつ』でお知らせしますので、ご確認ください」とのことですが、どうして、「広報おおつ」に記事を載せるついでに、ここにも載せないのでしょうか。自治体のホームページを見ても必要な情報は広報紙を見たり、担当課に電話しなければならないようなら、住民にとってホームページを見るメリットは何もありません。特殊なものなら、それも仕方がないかもしれませんが、収集日程表や料金表、公営住宅空家募集は何ら特別な情報ではないでしょう。何のために自治体ホームページを開設しているのか、あらためて考えてみるべきでしょう。
「届出・証明」の「おもな届出」は、市役所の仕事に詳しくない住民にとっては、たいへんわかりづらい書き方になっています。大阪府箕面市などを参考に、工夫をしていただきたいものです。
「健康」には、総合保健センターや、○○すこやか相談所、訪問看護ステーションなどの施設が出てきますが、所在地を示す地図などが全くありません。市役所に電話をして場所を聞けということかもしれませんが、どう考えても不親切です。急病診療所は市役所新館地階にあるそうですが、夜間や休日の市役所は、一般に出入口がわかりにくくて入りにくいですよね。急に子どもが熱を出して慌ててやってくる住民のことも想像して、わかりやすくかつプリンターで印刷して使えるような地図をつけるなどしてください。
市民病院は、かなり大きな病院のようですが、説明がたったこれだけというのも解せませんので、よく調べてみたところ「大津市民病院」独自のホームページがリンク集で見つかりました。どうして、市民病院からリンクを張らないのでしょう。とにかく、一度、住民の目線からホームページを総点検すべきでしょう。
地図がないなど、不親切なのは「福祉」も同じです。「児童福祉」の保育園の項もひどいですね。子どもを保育園に預けたいと思っているが、職場からは電話できないし、家に帰ったらもう市役所は閉まっている時間。大津市もホームページがあるらしいから、調べてみよう。遅い夕食の後、パソコンの前に座りインターネットに接続。しかし、やっと見つけた大津市のホームページには「各保育園の所在地、電話番号はテレホンガイドをご覧ください。・詳しくは/児童家庭課 TEL XXX-XXX-XXXX」の文字だけ。職員のみなさん、ディスプレイの前でポカンと口を開け、肩を落としている住民の姿を想像して見てください。各園の紹介までできなくても、せめて名称と電話番号ぐらい書いたらいかがでしょう(改善への参考例 大阪府寝屋川市)。しかし、もっと悪いのは、「学童保育所」の項です。「留守家庭の子どもたちが放課後を生き生きと過ごすため、仲間や指導員と遊んだり宿題をしたりします」と書いてあるだけです。連絡先すらありません。住民は、この文章を読んで「何をどうすれば」良いのでしょう。
広報を読め、テレホンガイドを見ろ、詳しくは電話をと書かれた項目が、この他にもいくつもあります。「市議会」も、今時、県庁所在地かつ特例市でこの程度ではね。「避難場所一覧表」も何のために掲載しているのかわかりません。だいたい、この程度のもので、自分がどこに避難すれば良いか理解できる人は、もともと、わざわざホームページで避難場所はどこか確認しないでしょう。これ以上、この全く便利で Hない「くらしの便利帳」について書くのは馬鹿馬鹿しくなってきました。
と思いながら、次ぎを見ると官公庁・学校等と大津市役所ダイヤルインからなる「テレホンガイド」が目に入りました。「ああ、これまでに出てきたテレホンガイドって、このページのことなんだ。NTTが配付している電話帳のことではないのか」とわかりました。先に保育園のところで「テレホンガイドをご覧くださいとは不親切」と書きましたが、ここに所在地と電話番号は書いてあるのですね。これは、失敬・・・・・・・・・とは、なりません。なぜなら、「各保育園の所在地、電話番号はテレホンガイドをご覧ください」と書くついでに、該当ページへとリンクを張るべきでしょう。私がおかした勘違いは、けっして特別なことではないと思います。
私の想像では、この「くらしの便利帳」は、印刷物として存在(転入者に窓口で配付?)するものをそのままWebページにしたものでしょう。ホームページの作成を請け負った委託業者に「これ載せといて」と渡しただけなのかも知れません。だから、こんなに無茶苦茶(単に業者の責任ではなく、発注し、管理・監督を行ない、受領した役所の責任であるのは言うまでもありません)なのでしょうね。
次ぎは「市役所・市の施設」です。「市庁舎案内」には珍しく地図が付いていますが、小さすぎて読めません。クリックすれば拡大されるように是非していただきたいものです。「大津駅南口公共駐車場」にも地図がありますが・・・・・・・・・ん〜これではね。でもあるだけマシか。駅周辺自転車駐車場マップは、これまで見てきた中では、一番まともです。「公園運動施設一覧表」には、より詳しい説明ページのあるものとないものがあります。まだ、作成中なのでしょうか。
「文化施設」の市民会館には、地図だけでなく、施設概要に平面図や座席図まで掲載されています。もっとも、このページは大津市のホームページとは別のページのようになっていますから、おそらく作成された方(人物も親切さも、心意気も)が違うのでしょう。
一方、同じ文化施設でも図書館のページの貧弱さには、がっかりです。「すべての国民は、いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利を有する。この権利を社会的に保障することは、すなわち知る自由を保障することである。図書館は、まさにこのことに責任を負う機関である」(図書館の自由に関する宣言 JLAサイト)。図書館職員のみなさん、ぜひ頑張ってください。なお、リンクの張られている「歴史博物館」や「科学館」のホームページは、大津市本体と全く別のページのようですので、コメントは控えさせていただきますが、どちらも中々親切で綺麗な良くできたページのようです。
アウトドア施設も地図がないのがね。例えば、「葛川少年自然の家」の交通には「自家用車 『琵琶湖大橋』より約30分」と書かれていますが、これで無事到着できれば奇跡ですね。利用条件や料金など、必要な情報は書いてあるようなんですが、もう一息、頑張りましょう。
次ぎのページに「かんきょう宝箱」という表題が付けられているのは、「市民のみなさんに身近な環境について、より詳しく知っていただき、環境に対する理解を深めていただくためのパソコンを使った環境情報システム」の名称「かんきょう宝箱」から来ているようです。このシステムは、1996年7月1日から市役所市民ロビーに設置され、1997年7月からは、大津市立図書館と生涯学習センターにも増設されているそうです。
ホームページの「かんきょう宝箱」では、「琵琶湖や河川の調査結果をはじめ、自然や文化財といったまちの宝物に関する情報、更にはこれらをめぐるコースの紹介まで、市民らから寄せられた情報などを基」に、この環境情報システムに盛り込まれた1000件を超える情報の内の一部を簡単に紹介しているとのことです。おそらくこのシステムは、ようやく本格化しだしたWWWの技術を使いながらも、今のようにインターネットが、一般家庭に普及するとは思わなかった時代(ほんの数年前ですが !!)に考え出されたシステムでしょう。家庭からインターネットで自由に情報にアクセスできる時代に入りつつある現在、こうした利用場所を限定されたシステムを今後どうしていくのか早急に検討する必要があるでしょう。なお、この環境情報システムの内容を収録した『かんきょう宝箱(概要版)』『かんきょう宝箱(地域版)』のCD-ROMの配布も行われているようです。CD-ROMによる配付も使い勝手と言う点では評価できますが、何時でも誰でも自由に閲覧できる点ではインターネットも捨てがたいと思います。CD-ROMに収録された情報全てをホームページで公開することは無理なのでしょうか。
この環境情報システムの紹介の中には、狭い意味での「環境」に関する情報は、「考える」の環境学習企画と環境の取り組みにあるだけです。一方、先にご紹介した環境関連条例集や環境関連計画集などは、別の「大津の“かんきょう宝箱”」と題された目次のページからリンクが張られています。これらのページからは、たいへん有用な情報がいくつも提供されており、大津市ホームページの中で最も充実しているところだと言っても良いでしょう。
このページの一番上には、「T o p i c s」があります。市からの新しいお知らせなどの情報へのリンクが設けられており新着情報のように見えます。しかし、よく見ると「T o p i c s」の下には、別に「大津市環境部からのお知らせ」や、「更新履歴」もあります。単に分類できない雑多な情報を集めただけのようにも見えます。大津市だけでなく、 Topics(トピックス)と称したページは、多くの自治体ホームページにありますが、どこもその性格がよくわかりません。本来、Topics は「話題」とでも訳されるべき英語ですが、そういう意味では使われていないようです。とにかく何だかよくわからないのが、トピックスです。
「環境調査結果」には、琵琶湖、河川、大気、騒音についてのデータが掲載されており、評価できます。ただ、惜しむらくは、ほぼ全てのデータがサイズの小さなグラフで提供されているだけで、元の数値が示されていないことです。住民によるデータの利用を考えMS-Excelファイル形式などでの提供を望みます。また、身近な環境調査結果に掲載されている図は小さすぎます。これでは、掲載している意味はほとんどありません。市民参加で集めた貴重な資料であり、他の自治体でも大いに参考になるものです。内容を詳しく見られるように工夫をしていただきたいものです。・・・・・・・かんきょう宝箱用に作成されているからでしょうか。
「環境学習の推進」の「大津こども環境探偵団」と「おおつ環境塾」は、よくあるような単なる事業紹介ではなく、どんな活動をしているのか具体的にわかるように、また活動によって得られた成果を共有できるように情報が提供されており好感が持てます。「企業による環境保全活動」も、中々充実した内容し。しかし、これらに比べると、「市民による環境保全活動」は、若干見劣りします。
「良好な環境づくりの主体である市民・市民団体・事業者等による環境保全活動のより一層の活発化と人や情報の交流を図ることを目的として環境パートナーシップ推進事業」のための「環境学習サポーター登録制度」は、面白そうな制度です。 「対象別 分野早見表」は中々よくできています。
「ごみのこと」は、『ごみ減量とリサイクル等の推進』『ごみの適正処理の推進』『美化の推進』からなっています。「くらしの便利帳」の「ごみ収集」とは違いたいへん詳しく優れたページです。特に優れている点を上げてみます。
まず、『ごみ減量とリサイクル等の推進』には、簡単な内容ですが「ごみ量の推移」「古紙資源化事業」「かん、びん資源回収」に関するデータが掲載されています。
『ごみの適正処理の推進』には、詳しく書かれた「ごみ処理の流れ」があります。「排出」のところには、「ごみと資源の分け方・出し方」(画像で重いのが玉に傷)と「大津市学区(町)別ごみ収集曜日一覧表」が載っており、たいへん便利です。先の「くらしの便利帳」のところで、「手元に『ごみの分け方・出し方』があればホームページなんかわざわざ見ません」と書きましたが、ここで言う「ごみの分け方・出し方」は、これらのページのことを指しているのでしょうか。もし、そうであるなら、「くらしの便利帳」からリンクを張るべきでしょう。ごみの出し方がわからない人が、大津市のホームページを見た場合、まず見るのは「くらしの便利帳」の「ごみ収集」の方でしょう。まさか、「かんきょう宝箱」の「ごみのこと」の「排出」に掲載されているなんて思わないでしょう。こんなホームページの作り方では、せっかくの情報が埋もれてしまい活用されません。・・・・・・・・・2001年4月から大津市では、ごみの出し方が変わるようですが、この件に関して「排出」には何も書かれていませんね。大丈夫かな。
また、「ごみ処理の流れ」の粉砕、再資源化、焼却、埋立の各項からは、施設の概況や業務内容、処理量などを詳しく記述した大津市・志賀町行政事務組合クリーンセンターや大津クリーンセンター、大津市清掃工場、大田廃棄物最終処分場、大津市・志賀町行政事務組合一般廃棄物最終処分場の各ページへのリンクが張られています。自分達が出したゴミがどう処理されているのかが具体的にわかるようになっている点はたいへん評価できます。できれば、生々しい現場写真などをつけていただければ、さらに住民の関心や理解(時には批判も)が進むのではと思います。
『美化の推進』には「放置自動車対策の推進」の項があります。最初、放置自転車と読み間違え「えらい少ないな。大津市民はマナーがエエねんなー」と勘違いしてしまいました。最近、わが町でもよく見かけますが、自動車を放置するなんて、本当にエゲツナイですね。
「こどもエコクラブ」は、面白そうな取り組みですので、もっと詳しく書いてほしいですね。
次ぎは「福祉と健康」です。目次を見るとたくさんの情報があるように見えます。しかし、「家族みんなの健康づくりのページ」と「すこやか相談所のご案内」、「福祉と保健に関する統計」以外は、「くらしの便利帳」の当該ページへリンクを張ってあるだけです。
さらに詳しく見ると、「家族みんなの健康づくりのページ」の「成人の健康情報」の「成人病健診・がん検診などの健診情報」、「栄養相談・運動相談や健康教室などの情報」も「くらしの便利帳」の当該ページへのリンクです。また、「献血のご案内」と「健康相談のご案内」は、単に「すこやか相談所のご案内」へのリンクです。
「女性のための健康情報」も、一見、「くらしの便利帳」とは別の情報のようですが、 「乳がん・子宮がん検診」「総合健診女性コースA・B」「骨粗しょう症予防教室・こつこつ講座」は、 やはり「くらしの便利帳」の当該ページへのリンクに過ぎません。また、「栄養相談・運動相談」は「すこやか相談所のご案内」へのリンクで、「女性のための健康情報」の中で、独自のページは「乳がんの自己検診法」だけです。
「Babies & Children情報」(なぜ、ここだけ英語??)の「乳幼児健診」と「予防接種」は、詳しい情報が掲載されており、たいへん評価できます。「くらしの便利帳」とは違って、担当職員のやる気と、住民へのあたたかさを感じます。一方、「育児相談」と「子育て教室」は、単に「すこやか相談所のご案内」へのリンクです。また、その他として掲載されている「子どもの事故・誤飲」「子どもの虐待」「アレルギー」「子育てインフォ」は、他の専門機関等が作成しているホームページへのリンクです。「くらしの便利帳」へのリンクに過ぎない「保育園・一時保育」「児童館」と同列に並べるべきではないでしょう。大津市のホームページ利用者に誤解を与えないためと、詳しいホームページを提供してくれている専門機関等に対し「ある種の敬意」をあらわすためにです。
また、「乳幼児健診」と「予防接種」へ、「くらしの便利帳」の「お母さんと子どもの健康」からリンクを張っていないのは、たいへん不親切ですね。
なお、「すこやか相談所のご案内」には、「来所や電話でのご相談をお受けしています」と書かれてはいますが、電話番号はあるものの所在地や地図はありません。これでは来所できません。度々出てくる総合保健センターも所在地がわかりません。ホームページで電話番号を調べ、開所時間中に電話をかけ、所在地を聞くのは馬鹿馬鹿しい限りです。
以上のように、「福祉と健康」は、ごく一部を除いて、たいへんな手抜きのページであることが判明いたしました。
「市の催し(イベント情報)」には、2001年3月27日現在、3月のイベントとして、大津市歴史博物館や大津市伝統芸能会館での行事が案内されています。なぜ、「市役所・市の施設」の当該ページへリンクを張らないのでしょうね。特に大津市歴史博物館は立派なホームページを独自に開設し、行事を詳しく案内しているのですから、リンクを張るべきでしょう。どうも、大津市のホームページ担当職員のみなさんは、20世紀の大発明のひとつである「ハイパーリンク」の意味なり役割なりを理解していらっしゃらないようです。
大津市が観光に力を入れていることが「観光・イベント情報(観光情報)」を見ればよくわかります。名前からとジャンルからと調べることができる「観光データベース」や、2002年2月まで載っている「観光イベントカレンダー」(2001年3月27日現在)は、なかなかすごいですね。また、「桜の開花情報」(2001年3月27日現在)も便利です。一方、残念なのは、これらに比べて「大津の歴史」が簡単過ぎることや、「大津のみち」に地図がないこと、「近江八景」に写真や絵がないこと、「坂本散策マップ」に写真や絵が一部しか付けられていないことなどです。
「まちかど・出来事」は、「大津市の主な市政情報を中心に、リアルタイムでお知らせ」する「トピックス」、「大津市内で行われた様々な催し、イベントや風景を写真を通じて皆さんにお知らせ」する「まちかどウォッチング」、「花だより」からなっています。こういう情報提供も広い意味でのまちづくりに、きっと役立つでしょう。
「広報おおつ」には、「毎月、1・15日発行の『広報おおつ』を、WWWブラウザでそのまま読めるHTMLファイルと、紙とまったく同じイメージで見ることができ印刷もできるPDFファイルの二通りで提供します。簡易にはHTMLファイルをご覧下さい。PDFファイルは、Adobe Acrobat Reader で閲覧・印刷して下さい」との説明があります。提供手段を複数用意するやり方には、たいへん好感が持てます。また、ファイルはページ毎に提供されていますが、それぞれ掲載内容が簡単に紹介されている点や、PDFのファイルサイズが明記されていることなど、中々親切な設計となっています。「KB(キロバイト)とはファイルの重さを表す単位です。28800bpsのアナログモデムの場合、100KByteのファイルをダウンロードするのに約30秒かかります。(ネットワークの状態によって、それ以上かかる場合もあります)」との解説もニクイですね。
以上で「ホームページ全体構成図」からの点検は、ほぼ終わりですが、なぜか構成図に掲載されていないページがありますので、そちらを見てみることにします。
「リンク集」は、ごく一般的なもので、とりたててコメントすることはありません。
フロントページからしか到達できないページとして「IT講習のご案内」、「なぎさ湖岸整備室からのお知らせ」、「学校給食のページ」があります。これらのページは、次ぎの「業務ガイド」からも到達不可能です。「学校給食のページ」は情報が豊富ですから、このままではもったいない限りです。早急に改善すべきでしょう。
英語とドイツ語で表記されたページも「ホームページ全体構成図」には書かれておらず、フロントページからしか到達できません。英語ページは、ゴミの分別方法(収集日がないのは残念)を記した" Trash Disposal Guidelines "以外は、観光客?相手の情報のようです。なお、これらのページのいくつかでは、2バイト文字が使われているため日本語を表示できないブラウザで訪れると文字化けするようです。・・・・・・・・・ドイツ語ページは、私には読めないので批評から割愛。
まだあります。「業務ガイド」は、各部毎に作成されているページへのリンクです。「業務ガイド」へは、フロントページからしか到達できません。重要な情報がたくさん収録されているにもかかわらず、これではダメですね。おそらく、「くらしの便利帳」を中心として、とりあえずホームページを開設した後に、各部からの情報提供の必要性を感じて、追加したのでこうなったのでしょう。フロントページの「業務ガイド」の字体が「更新情報」や「広報おおつ」と異なっているのは、そのためでしょう。早急に改善すべきですね。・・・・・・なおすのは字体ではなく、全体構成の方ですよ。
では、順番に見ていきましょう。まず、総務部です。「三役の履歴書」のようなものは、他の自治体では見たことがないですね。面白いのですが、履歴書というからには、写真も付けて欲しいですね。「市の『家計簿』を公開します」は、ごく簡単な平成11年度の各会計ごとの決算情報です。財政状況からリンクを張るべきでしょう。情報公開に関しても情報がありますが、肝心の情報公開条例の条文はありません。また、市政資料コーナーの案内もありますが、場所が書かれていません。これでは・・・・・・・・。
企画部の新行政システム推進室には、大津市のバランスシートに関する情報が掲載されています。財政状況からリンクを張るべきでしょう。国際交流課には、姉妹都市・友好都市に関する情報が掲載されています。ここには、姉妹都市・友好都市のホームページへのリンクもありますね。「姉妹都市・友好都市」のページとの関係を整理すべきでしょう。地域振興室には「『人権教育のための国連10年』大津市行動計画」が掲載されていますが、基本情報からリンクは張られていません。
税務部には、市税の使いみち、課税基準や課税対象など各税の説明、納付方法、証明書、Q&A、申請書等のダウンロード、問合せ先など市税に関する情報が掲載されています。ここまで詳しく書いている自治体は珍しいと思います。こちらも市税との整理が必要でしょう。
市民部は、デザインに凝りすぎです。動く文字を読みづらい人も世の中にはたくさんいるのです。バリアフリーになるように、注意が必要です。「相談一覧」より詳しい相談業務の案内があります。また、明日都浜大津案内所、大津市消費生活センターなど「市役所・市の施設」に掲載されていない施設の案内がいくつかあります。これでは、ホームページで市の情報を探す市民はたいへんですね。
福祉保健部は、「福祉と健康」のページへのリンクのみです。
産業振興部の産業振興課からは、PDFファイル形式の「大津市産業振興ビジョン」の概要版が、また、土地改良課からは「大津市農業 農村環境整備計画」が、それぞれ提供されていますが、基本情報からリンクは張られていません。
環境部は「かんきょう宝箱」へのリンクです。
河川下水道部には、「下水道」に書かれていない、下水道使用料の計算方法が詳しく載っています。下水道使用料の根拠を知りたい住民は、うまくこのページに到達できるのでしょうか。「生活排水課が所管する公衆便所」の一覧表は中々ユニークですね。
都市計画部は、2001年3月27日現在工事中。残念。
建設部には、8課・室あるようですが、2001年3月27日現在、6課・室がそれぞれのページをまだ開設していません。
公共事業関係の職場は、住民への情報公開・提供の意識が低いのかも知れません。
以上のように、「業務ガイド」は、「くらしの便利帳」よりも、全体に詳しい情報が掲載されています。これは、それぞれの部や課が直接内容を作成している、すなわち、提供する情報の内容に責任を持っているからではないでしょうか。自治体のホームページの多くは、企画部門や電算管理部門の手によって市勢概要プラス観光案内のようなものからスタートしました。やがて、インターネットの普及率が向上し、職員のホームページに対する理解も進み、市民への広報としての色彩が強まってきます。主管は広報部門となり広報紙の内容を再掲することが中心となります。さらに時代が進むと(たった1〜2年ですが)、市民の期待に応えて情報量を増やす必要性が高まってきます。しかし、広報部門だけで作成するには限界があるため、各部課で作成することになります。先進的な自治体は、この段階に入っています。この時点での問題は、各部課の情報提供への熱意の差や、ホームページ作成の技術的な差により、その内容に凸凹ができる点と、ホームページ全体としてのデザインが崩れ操作性が低下したり情報が重複したりし、このため訪問者が必要な情報に中々到達できなくなる点です。大津市のホームページは、まさに、こうした段階(少なくともその入り口には)に到達していると思います。今後、こうした弱点をどう克服していくかが問われるでしょう。管理部門を強化し中央集権的に統一を図るのか、民主的な相互批判と議論と合意で改善していくのか、選べる道は二つです。
役所と市民との双方向性の関係では、フロントページに「ページへのご意見・ご提案はこちらへ」としてメールアドレスが書かれていますが、送られてきたメールに対する対応などについては書かれていません。他には、「業務ガイド」の企画部には「このページに対するご意見・お問い合わせは」として、また税務部には「このホームページに関する問い合わせは」として、メールアドレスが書かれています。一方、「かんきょう宝箱」には「環境に関するご意見、ご質問を受け付けます」として、また「男女共同参画社会の実現をめざして」には「本市では新しく、女性差別をなくし、男女平等な社会を築くための『大津市男女共同参画プラン』を平成12年度中に策定します。このプランについてのあなたのご提案、ご意見をぜひお寄せください。」として、それぞれメールアドレスを書いています。
しかし、市政全般に対する意見について受け付けるためのメールフォームや、メールアドレスは用意されていません。双方向性という点では及第点は差し上げられません。
最後に操作性です。画像につけるALT属性は、付けられていない所が多いですね。フロントページのタイトル画像や、下の目次ボタンに付けていないようでは、視覚障害者を完全に無視していると言われても仕方がありません。バリアフリーを進める立場から必ず付けるようにして下さい。
また、フレームが多用されていますが、フレームに対応していないブラウザで訪れると何も表示されないか、良くて「フレーム対応のブラウザでご覧下さい」とか「このページにはフレームが使用されていますが、お使いのブラウザではサポートされていません」と冷たく表示されるだけです。非対応のブラウザへの配慮も必要でしょう。フロントページをフレームを使わないものに変更し、「フレームに対応していないブラウザの方は、こちらへどうぞ」として「ホームページ全体構成図(http://www.city.otsu.shiga.jp/kouseizu.html)」へリンクを張るとともに、各ページに「ホームページ全体構成図」へ戻るボタンをつければ(いくつかのページには既にある)、ある程度改善されるでしょう。
「ホームページ全体構成図」が設けられている上、検索機能(説明がないのが難点)もあり、必要とする情報へのアクセスは考慮されているようですが、先にも書いたように、構成図に掲載されていないページが存在することや、関連した情報を掲載したページ間に効果的なリンクが張られていないことなど改善すべき点は多々あるようです。
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