1996年4月1日開設という大阪府下で最も古く、伝統あるホームページだけあって、さすがに中身も古色蒼然です。
例えば「コミュニケーション」のページに「今後の運営の参考とするため」のアンケートフォームが設けられていますが、質問の中に「泉南市をご存じでしたか? 」というものがあります。インターネットが自治体に最初にもてはやされた頃、インターネット=世界への情報発信と捉えられ、足元の住民への情報発信として捉えられなかったため、ホームページを訪れるのは、どこか遠くの他所の人という思い込みが広がりました。泉南市には、未だにこの思いが色濃く残っているため、こうした質問が設けられているのではないでしょうか。もっとも、泉南市を知らない人が、果たしてアクセスするだろうかという根本的な疑問もありますが。
また、公式ページにもかかわらず、フロントページの「商工」をクリックすると、市の商工行政の情報ではなく、泉南市商工会のインターネット研究会の紹介ページへと飛んでしまいます。このページは、どうも同研究会のアドバイザーを努める私企業が主宰しているホームページの一部のようです。また、「歴史散策(みどりと歴史、文化のまち 泉南 )」のページの「こちら」をクリックして現われる「熊野街道の散策」のページの「海会寺跡の詳細は、こちらです」をクリックすると、同じくこの私企業が主宰しているホームページの一部にいつのまにか入ってしまいます。このページの記事は、なかなか力のこもったもので、熱心に読んでいくと、最後に「この記事に関するご感想やご質問がございましたら、添付のアンケート用紙をご利用ください」との字が目に付き、思わずアンケートに答える気持ちになります。ところがこのアンケート、たぶん市役所ではなく、この私企業に届くと思われます。勿論、こうしたことが分かった上で、訪問者がアンケートに答えるのなら問題はないわけですが。どうもねぇ.....。
ところで、泉南市のホームページ自身、この私企業の運営するプロバイダーのサーバー上に構築されているようです。もっとも、行政が私企業のサーバーを借りるのは珍しいことではなく、一般的なことであり、別に問題はありません。ただ、自治体の公式ホームページと、私企業のホームページとが明確に分離されていないところに、古さを感じてしまいます。かって、インターネットやホームページへの理解が、行政内部にも住民にも今ほど無かった頃、ほんの2、3年前ですが、啓蒙的に、とりあえず私企業主導で自治体のホームページをスタートさせるところが多く、こうしたものも数多く見られました。しかしながら、最近は、とんと見かけなくなりました。この他にも、アクセスカウンターも、更新日の表示も、新着情報も、役所のメールアドレスの表示もないなど、今や文化財級の自治体ホームページです。
また、「今月のお知らせ」は更新をしているものの、市長のメッセージは、1999年3月12日現在でも、新年のあいさつのままであったり(さすがに99年6月25日の久々の Watching では普通のあいさつに変更されていました。)、「福祉」をクリックしても、「エントランスホールを360°パノラマでご覧いただける」というヴァーチャル案内というおかしなものがついた泉南市総合福祉センターの情報しかなかったりと、見ていて泉南市は、このホームページで何をしようとしているのか疑問に思ってしまいます。もちろん、市の財政や行政計画、条例などの市の運営に係る基本的な行政情報も、統計情報も、広報紙のバックナンバーも全く見当たりません。
唯一おもしろいのは、「空港関連産業ゾーン用地分譲中」の「りんくうタウン」のページです。このページの「先進のビジネス支援機能をフルに活用して全世界をターゲットに企業展開できる、真の国際ビジネス拠点」の文句を真に受けて、買ってくれるお大尽でもいれば、ぺんぺん草が生えなくて、ゼネコン想いの歴代知事に、勝手に借金を背負わされた大阪府民も助かるんでしょうが、そんなこと、ハッハッハッハッハ・・・・・・。お申込み・お問い合わせは、大阪府企業局臨海整備部りんくうタウン振興課分譲班内のりんくうタウン泉南地域産業立地促進協議会 06-941-0351 へだって、・・・・・・ほ、ほ、ほ、本気かょ(^_^;)。 興味のある方、絵に描いた餅もありますし、もっと詳しいことを知りたい方は大阪府企業局臨海室の「りんくうタウンのホームページ」へどうぞ。